くらし 「特集」実は富士市、選ばれてます!(2)

■富士市はどうですか?
◆移住者×移住応援者
▽Iターン移住 令和5年に埼玉県から移住
「都会とは違うパワーがあります」
私たちは、子育てが落ち着き、余生を静かに過ごしたいと思い、移住を考え始めました。「富士山が見えること」「新幹線の駅があること」など、希望する移住先の条件と合致する点が多く、埼玉県から縁もゆかりもない富士市への移住を決めました。
土地探しをスタートし、縁あって出会ったのが移住定住応援団(8ページ参照)のリビングディーさんでした。市内を車で案内してもらい、「どんなまちなのか」、「スーパーはどこにあるのか」など、暮らしの全体像を教えてもらうことができました。
富士市で生活を始めた頃は、ごみの分別や近所にあるお店の営業時間が短いことなど、都会との違いに驚きました。今では、水のおいしさはもちろん、都会とは違うパワーや人の温かさを実感しています。

▽移住を応援 (株)リビングディー 広報 小櫛香穂さん
「希望を叶えられるように」
当社では、コロナ禍に在宅勤務を取り入れる企業が増えてきた頃から、県外に暮らす人からの資料請求や問合せが急増しました。その需要に応えるべく、広報室が中心となり、社内各部署の専門スタッフと連携して「移住サポートチーム」を立ち上げました。
私たちは、市内の土地勘がない移住検討者と、スーパーマーケットや児童館、公共施設の場所などを一緒に車で巡り、このまちで暮らすときの全体の様子を、リアルに正しく伝えることを大切にしています。また、地域との関わりに不安がある人には、先に移住した先輩移住者や、自治会長にアポイントを取り、直接お話できる場を設けるなど、安心して新しい生活を始められるようサポートしています。
移住後の暮らしがより豊かになることを願い、皆さんが想い描く暮らしが叶えられるよう、心がけています。

◆移住検討者×イベント支援者
▽移住者向けイベントに参加 令和6年に神奈川県から移住
「想像以上によい環境がありました」
私たちは、神奈川県で暮らしていましたが、自然豊かな場所で子育てをしたいと思い、移住を検討し始めました。
そんなときに、東京の有楽町で開催していた移住相談会で富士市の職員から話を聞き、富士山と海がある環境に惹かれました。
今までは経験できなかった昆虫採集や泥遊びなど、自然とふれ合える環境が身近にあることを知り、移住を決めました。
移住前に、移住定住応援団のやまたか農場さんの「田植え体験イベント」に参加し、富士市には想像以上の環境が整っていることを再確認できました。
今後も自然を体験できるイベントがあれば、家族4人で積極的に参加したいと思っています。

▽田植え体験イベントを支援 やまたか農場 高橋由香さん・梓さん
「先輩移住者だからできること」
市役所から、私たちが行っている農業体験を「移住者向けにも実施できないか」と連絡があり、移住検討者を対象としたイベントを始めることになりました。
農業体験では、子どもに「自分の好きなことをしてね」と伝えています。大人も子どもも、それぞれがやりたいことに真剣に向き合い、自然の中で自由に心から楽しんでもらうことを大切にしています。
私たちも移住者なので、都会と富士市の違いや新しい発見など、参加者の皆さんと共感し合えることがたくさんあります。
富士市の人の距離感は心地よいので、移住者であっても、安心して過ごせるのが魅力の1つです。
自然にふれたくなったら、イベントに参加してください。いつでもどなたでも大歓迎です。

◆後輩住民×先輩住民
▽後輩住民 令和元年に東京都から移住
「心境の変化に気づきました」
私の仕事は転勤が多く、これまでに様々な土地で暮らしてきました。富士市に住居を構えようと決めたきっかけの1つが、同じ職場の神尾さんが富士市から東京まで通っていることを知ったからです。
私たちが移住する前から、神尾さんが自治会のことや子どもの学区のことなどを教えてくれていたので、不安はありませんでした。
移住後も気にかけていただき、日ごろから畑で取れた野菜を分けてくれます。小学生の娘は、神尾さんの育てたニンジン葉を自分で調理して食べています。そのほかにも、庭で一緒にお酒を飲むなど、交流を深めています。
移住後しばらくして、「お母さんたち、東京に住んでいたときよりニコニコしている!」と娘から言われ、自分たちの心境の変化に気づきました。

▽先輩住民
「交流することで安心できる」
私たちは富士市で生まれ育ちました。
東京へ転勤が決まったときは、富士から東京まで新幹線で1時間くらいで通勤できることを知っていたため、自分の中で「通う」以外の選択肢はありませんでした。新幹線では毎日ほぼ確実に座ることができるので、自分の時間として有意義に使うことができることを、望月さんに伝えました。子どもが生まれる前は妻も東京に通勤していて、富士と東京の距離は、仕事モードから気持ちを切り替えるのにちょうどいい時間だったと話していました。
近所の人と交流があると、困ったときに気軽に相談でき、安心できることもあると思っているので、望月さんが移住してきたときは、近所の人たちと顔を合わせる場をつくりました。少しでも彼らの力になれていたらうれしいですね。