- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県掛川市
- 広報紙名 : 広報かけがわ 令和7年12月1日号
小笠掛川歯科医師会 その62 松浦勇次
■歯周病と糖尿病の関連について
〜糖尿病重症化の予防は歯周病の治療から〜
◇歯周病は糖尿病を悪化させる
歯周病のある方は、糖尿病の治療が困難になりやすいと言われています。歯周病は歯ぐきの慢性炎症であり、この慢性炎症により産生される炎症性物質が、血糖値を下げるインスリンの働きを妨げてしまうため、その結果、血液中の糖(血糖)が高い状態(高血糖)となり糖尿病が悪化してしまうのです。
◇糖尿病は歯周病を悪化させる
糖尿病になると、一般の人と比べて歯周病になりやすいと言われています。また、歯周病の重症度も高い傾向にあると報告されています。それは、糖尿病によって免疫機能が低下し、感染しやすくなったり、高血糖により唾液分泌量が低下したり、血管がもろくなって歯周組織の治りが悪くなるからです。
◇糖尿病と歯周病の相互関係
歯周病(歯周組織での慢性炎症)により血中の炎症性物質が増加し、インスリンの効き目が悪くなることで糖尿病が悪化します。また糖尿病により細菌に感染しやすくなり、歯周組織の治癒遅延や組織破壊により歯周病が悪化してしまいます。
このように歯周病と糖尿病は相互に関連し、悪影響を及ぼしあっています。
◇歯周病治療による糖尿病の改善
歯周病治療が血糖コントロール改善に関係する可能性があるということが分かってきました。これは、歯周病治療により糖尿病が良くなる可能性があるということです。
また、日本糖尿病学会では、「II型糖尿病の方は、歯周治療により血糖が改善する可能性があり、歯周治療は血糖コントロールの改善に有効であり、糖尿病治療において強く推奨する」としており、歯周病治療、糖尿病治療の双方向からの治療の有効性を提言しています。
このように、糖尿病の管理の一環として、歯周病管理の重要性が言われています。
歯周病の治療を行うことで、糖尿病の重症化予防につながる可能性があるため、歯周病の早期の治療と適切な管理が必要です。
定期的な歯科受診によって、歯周病の予防と治療をしましょう。
参考:日本糖尿病学会HP、静岡県歯科医師会HP

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