- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県藤枝市
- 広報紙名 : 広報ふじえだ 令和7年5月5日号
今年も厳しい暑さが予想されています。熱中症は誰にでも起こりうる身近な健康リスクですが、正しい知識と対策で防ぐことができます。特に、体を暑さに慣れさせる「暑熱順化(しょねつじゅんか)」は効果的な予防法です。元気で夏を過ごせるよう、熱中症の現状や予防、市民の皆さんの取り組みなどを紹介します。
■救急搬送の現状
市内では、熱中症による救急搬送が年々増加しています。搬送者の半数以上が高齢者で、体内の水分量の少なさや体温調整機能の低下が原因として挙げられます。
また、屋内であっても、エアコンをかけずにいた場合は熱中症になりやすい傾向となっています。
○市内の熱中症による救急搬送者数
○市内で救急搬送された人が熱中症を発生した場所(R6年度 計79人の内訳)
■熱中症の症状
▼熱中症とは
温度や湿度が高い中で体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節が働かなくなり、体へさまざまな障害を起こした状態をいいます。
○軽症
・目まい
・立ちくらみ
・こむら返り
・手足のしびれ
○中等症
症状の改善が見られない場合は病院での受診が必要。
・頭痛
・吐き気
・体がだるい
○重症
急いで救急車を要請してください。
・意識障害
・けいれん
・運動障害(歩けないなど)
■応急手当の方法
・涼しい場所や日陰のある場所へ移動し、衣類を緩め、安静に寝かせる。
・室内であればエアコンをつける。
・扇風機やうちわで風を当て、体を冷やす。
・飲めるようであれば、塩分を含んだ水分をこまめに飲ませる。
・首の周り、脇の下、太ももの付け根など太い血管の部分を冷やす。
一人暮らしの人は発見が遅れ、重症化するケースがあるため、消防署では消防車両による巡回広報をするほか、弁当配達の業者と連携して、熱中症対策の強化を図っています。
志太消防本部救急課
大石課長
■知ってほしい!暑さの危険度を表すキーワード
○暑さ指数(WBGT)
熱中症予防のために、主に気温・湿度・放射熱の3要素を総合的に評価した指標です。
出典:環境省ホームページ「熱中症予防情報サイト」
(【URL】https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php)
熱中症警戒アラートなどの防災情報をプッシュ通知でお知らせします。