- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県藤枝市
- 広報紙名 : 広報ふじえだ 令和7年11月号
~「藤枝市認知症とともに生きる共創のまちづくり計画」を策定~
高齢化が進む中、認知症や軽度認知障害(MCI)の人も増加しています。自分自身や家族、友人など誰もが認知症になる可能性があります。本市では、今年10月に県内で初めて認知症に係る計画を策定し、誰もが「安心して認知症とともに生きることができるまち」を目指します。
■本市が目指すまちの姿
「安心して認知症とともに生きることができるまち」
・一人一人が「認知症とともに生きること」を学び、理解を深める
・認知症になってからも「安心して社会参加が続けられる」環境づくりを推進する
・認知症になったときに、「安心して思いを伝えられること」や、「自分のことを自分で決められる」環境づくりを推進する
◆~当事者インタビュー~
認知症とともに生きる私たちの思い
認知症になり4年が経ちます。日々、探し物をするなどの症状と向き合いながらも、お友だちと過ごす時間が私の楽しみです。道に迷ったことがあり、近くにいた高校生が分かるところまで一緒に歩いてくれました。不安な気持ちの中、心強い存在でした。認知症になり一人で悩んでいる人に、周りにはサポートしてくれる人がいることを伝えていきたいと思っています。
久保亜紀子さん
▽その他、認知症の人の声
・“認知症”という言葉だけで決めつけてほしくない。
・全てのことを助けてほしいわけではなく、自分ができることは自分でやりたい。
・認知症であることは不便ではあるが不幸ではない。
昨年度に開催したワークショップでは、老若男女さまざまな人が参加し、テーマをもとに話し合いを行いました。
その中で出た意見をご紹介します。
◆テーマ「安心して認知症とともに生きることができるまちに大切なこと」
・本人や家族、その他の人も垣根を作らず、集えるようになること
・自分が認知症であることをオープンにできること
・分からないことが増えても気軽に買い物ができること
・子どもの頃から、認知症について学ぶことができる環境があること
・家族だけでなく、社会全体で支え合うこと
◆認知症についての考え方を変えていこう!
これまで…
・他人ごと、自分には関わりがない
・何も分からない、できない
・支援してあげる、支援が必要な人
↓
これからは…「希望ある認知症観」へ
・自分ごと、自分にも関わりがある
・本人なりに分かり、できることがある
・力を生かして活躍する
一人一人が、認知症についての考え方を見つめ直すことが、これから先を、ともにより良く暮らしていくための第一歩です。認知症になってからも、希望を持って暮らし続けることができるという“希望ある認知症観”へ変えていきましょう。
動画「共創のまちづくり~認知症と共に生きる、私たちの声」
※詳しくは本紙をご覧ください。
◆講演「知ろう!話そう!認知症とともに生きること」
48歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断を受けた講師の松本さんに、ご自身の実体験を交えてお話いただきます。
日時:11月27日(木)午後1時30分~3時30分
場所:藤枝地区交流センター
講師:ほっかいどう希望大使 松本健太郎さん(岡部町出身)
申し込み:11月20日(木)までに、電話または申し込みフォームで地域包括ケア推進課へ
【電話】643・3225
問合せ:地域包括ケア推進課
【電話】643・3225
