くらし 令和7年度施政方針

◆共に輝く御前崎市
市民の皆さまからの温かいご支援とご協力を賜り、市政運営を担い2年目となる令和7年度は、「子どもたちの夢と希望があふれるまち御前崎」を将来都市像と掲げた第2次御前崎市総合計画の最終年度となります。
わが国では、少子高齢化の進行や東京一極集中による諸課題に加え、近年の物価高騰などを受け、社会を取り巻く環境は急激に変化しております。こうした社会情勢の変化に的確に対応するため、市民の皆さまの意見やアイデアを幅広く取り入れ、これまでの歩みを踏まえながら「共に輝く御前崎市」を築くことを信念に、まちの魅力を今以上に磨くとともに新たな強みを創出していきたいと考えております。

▽6つの重点施策
本市を取り巻く社会状況を踏まえつつ、第2次御前崎市総合計画後期基本計画の基本目標から6つの「重点施策」を定めました。
(1)現実の災害を想定した防災対策およびグリーントランスフォーメーションの推進
(2)将来にわたる持続可能なまちづくりの推進
(3)複雑化・複合化した支援ニーズに対する包括的な支援体制の構築
(4)御前崎ならではの資源を生かした観光と地域経済の活性化および次世代を見据えた持続可能な農業を実現するための生産基盤整備
(5)グローバル社会に対応する基盤づくり
(6)シティプロモーションの推進およびワーケーションを通じた少子化対策
この6つの重点施策に基づく、主要な事業の詳細は次ページにて紹介します。

▽3つの目玉事業
私が本年度の事業で特に重要視している事業が次の3つです。
(1)AIオンデマンド交通の実証運行
(2)御前崎市リノベーションまちづくり計画の策定
(3)サーフタウン構想の構築
一つ目、本市の大きな課題である公共交通の利便性を向上させるため、より快適で効率的な移動手段を提供する「AIオンデマンド交通の実証運行」を実施いたします。タクシー事業者と連携し、AIにより配車やルートを最適化していく新しい移動サービスの実現を目指してまいります。
二つ目として、数十年後の安心した生活基盤を整えるため、将来にわたる持続可能なまちづくりに特化した「御前崎市リノベーションまちづくり計画」の策定に着手し、都市計画、公共交通、道路および観光などさまざまな計画を統合したまちづくりを推進します。
三つ目は本市のイメージ「海」を最大限に活用し、ワーケーションなどをきっかけに若者や子育て世代などの移住定住につなげていく取り組みを推進します。
サーフィンをはじめとしたマリンスポーツによる地域活性化を起点としたまちづくりに向け「サーフタウン構想」の構築に関する調査、検討を実施してまいります。

▽10年間の集大成
本市の最上位計画である「第2次御前崎市総合計画」が、本年度末をもって終了することに伴い、この10年間の集大成として、これまでの取り組みを振り返り、次のステップに向けた新たなビジョンを描く重要な時期を迎えています。今こそ徹底的に施策の評価や見直しに取り組み、次期総合計画に向けた準備を進めてまいります。
今後地域の特性やニーズに応じた施策を展開し、持続可能なまちづくりを実現するため、行政だけでなく市民の皆さまや企業などと連携・協力し、一歩ずつ着実に施策を進め、「共に輝く御前崎市」に向けてまい進してまいります。

共創!挑戦!

御前崎市長 下村 勝