- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県御前崎市
- 広報紙名 : 広報おまえざき 令和7年4月号
◆Business 令和7年度 主要事業
6つの重点施策を定め、歳出を抑制した堅実型予算として編成しました。
▽01 美しい自然を次世代へ引き継ぐ安全・安心なまち
激甚化、多様化する災害から市民の命と財産を守るための事前防災、減災対策の推進を図ります。また、地球環境の保護と温暖化対策を目的とした、低炭素社会の実現を目指します。
《現実の災害を想定した防災対策》
・災害や漏水事故などによる断水時に安全な水道水を提供するため、給水車を配備します。
・防災行政無線屋外子局を適切に更新し、災害時における情報伝達機能を維持します。
・洪水ハザードマップへ新たに9河川を追加し、市民が平時から水害リスクを認識し、有事の際には的確な避難行動ができるように促します。
《グリーントランスフォーメーション(GX)の推進》
・民間による温室効果ガス排出量削減を促すため、脱炭素化に向けた設備投資を経済的に支援し、さらなる脱炭素化を促進します。
・二酸化炭素排出量の目標値を達成するため、計画を見直し、産学官が連携してゼロカーボンシティの実現を目指します。
▽02 市民協働による居ごこちのよいまち
誰もが安心できる生活基盤を整備し、快適な暮らしを支えます。
《将来にわたる持続可能なまちづくり》
・公共交通の利便性を向上させるために、AIでリアルタイムに配車やルートを最適化する新しい移動サービス(AIオンデマンド交通)の実証運行を実施します。
・道路拡幅や歩道設置により、安全安心を確保します。
・都市計画、公共交通、道路、観光などの計画を統合した「御前崎市リノベーションまちづくり計画」を策定し、居ごこちのよいまちを目指します。
▽03 すべての人が健康で安心して暮らせる支え合うまち
市民が抱える複雑かつ複合的な課題に対応するため、高齢者、障がい者、子育て世帯、生活困窮者など、従来のそれぞれに区分けされた支援体制から、包括的な支援体制の構築を目指します。
《複雑化・複合化した支援ニーズに対する包括的な支援体制の構築》
・アドバイザーを活用し、包括的な支援体制の構築を図ります。
・母子の健康の保持・増進や全ての子どもとその家庭に対する虐待への予防など個々の家庭の状況に応じた包括的な支援を実施するため、「こども家庭センター」を設置します。
・高齢者が抱える課題に対応するため、地域包括支援センターが中心となり、医療・保健・福祉・介護などの関係者と連携し、支援します。
・行政と地域住民などが連携し、助け合いの仕組みをつくることで誰もが暮らしやすい地域づくりを図るため、生活支援コーディネーターを配置します。
・地域活動支援センターに精神保健福祉士を配置することにより、障がい者の社会との交流促進などを支援し、地域生活支援の更なる促進を図ります。
▽04 働く場所とにぎわいがたくさんあるまち
本市が誇る豊かな自然や特有の文化、歴史的資源を最大限に活用し、観光振興と地域経済の活性化を図ります。また、持続可能な農業を実現するため、農地の有効活用や担い手不足の解消を目指します。
《「御前崎ならでは」を生かした観光と地域経済の活性化》
・産業発展を目指し、魅力ある市内産業などをPRするとともに、商品の展示や販売を通じ、事業者と来場者の交流促進を図ります。
・地域資源を生かした特産品の特長や魅力を消費者などへ周知し、付加価値の向上や地域経済の活性化に繋げます。
《持続可能な農業を実現するための生産基盤整備》
・県と連携して農業生産基盤を整備し、生産の効率化や耕地の高度利用化を進めます。
▽05 郷土を愛し未来を創る人づくり
豊かな自然を生かした学びの場やさまざまなニーズに対応した生涯学習の提供、国際交流により、グローバル社会で活躍できる人材づくりを目指します。
《グローバル社会に対応する基盤づくり》
・園・学校・家庭・地域・産業界・各団体・行政などの社会全体が協働し、互いに高め合うまちづくりを目指すため、スクラムで「郷土を愛し、未来を創る人づくり」に取り組みます。
・小中高生を対象に海外研修を実施し、異文化との交流や体験を通して国際理解を深め、国際感覚が豊かな人材の育成を図ります。
・豊かな自然の中、仲間と共に探究活動(御前崎クエスト)を行い、生きる力(つよさ、やさしさ、たくましさ)と郷土への誇りや愛着を育み、地域の未来を切り開いていく人材を育成します。
・市民ニーズに応じた講座の開催や、趣味・教養・スポーツ・歴史文化などが学べる場をまとめた生涯学習ガイドブックを作成し、市民に情報提供します。
▽06 市民とともに経営する自律したまち
郷土への愛着や誇りを高めるとともに、観光客や移住者、企業などの多様なターゲットを惹きつけるため、地域の魅力・特色の発信や移住・定住支援などにより、魅力あるまちづくりを目指します。
《シティプロモーションの推進》
・「干し芋発祥の地御前崎」の知名度向上を目指すため、イベントやECサイトなどを活用してPR活動をします。
・郷土に誇りを持つシビックプライドを醸成するとともに、効果的なメディア戦略を立ててまちの魅力を市内外に発信します。
《ワーケーションを通じた少子化対策》
・マリンスポーツの活性化を起点としたまちづくりに向けて、「サーフタウン構想」の構築に関する調査・検討を実施します。
・移住・定住の促進や少子化対策の強化を図るため、首都圏からの移住者や所得の少ない若い夫婦世帯への経済的支援や定住を希望する若者へ出会いの場を提供します。
全会計合計は、前年度比14億252万円増額となりました。一般会計の増額は、国が示す情報システムの標準化・共通化に対応するための経費の増額によります。企業会計の増額は、水道事業会計において、御前崎配水場の更新工事に係る経費が増額したことが主な要因です。