- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県伊豆の国市
- 広報紙名 : 広報いずのくに 令和7年6月号
明治日本の産業革命遺産
~長崎~
8県11市にまたがる8エリア23資産からなる「明治日本の産業革命遺産製鉄・製鋼、造船、石炭産業」から、エリア6「長崎」を紹介します。長崎には、8エリア中最も多い、8資産が所在しています。
それぞれの資産は、時代的には幕末維新期から始まる「西洋技術の直接的導入」および20世紀初頭の「産業化の完成」までで、産業分野としては「造船」と「石炭産業」に分類されます。
「造船」分野の資産は、「小菅修船場跡(こすげしゅうせんばあと)」「三菱長崎造船所第三船渠(せんきょ)」「三菱長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーン」「三菱長崎造船所旧木型場」「三菱長崎造船所占勝閣(せんしょうかく)」、「石炭産業」分野の資産は、「高島炭坑」「端島(はしま)炭坑」です。なお、「旧グラバー住宅」は、貿易商人グラバーが「小菅修船場」と「高島炭坑」の事業化を手がけたことから、両分野にまたがっています。
また、「ジャイアント・カンチレバークレーン」は、三菱長崎造船所で今も現役の設備として使われています。このような資産を「稼働資産」と呼んでいます。「稼働資産」は「明治日本の産業革命遺産」の特徴の一つです。
長崎の8資産の中でも特によく知られているのは、映画のロケ地やドラマの舞台としても使われた「端島炭坑」、通称「軍艦島」でしょう。閉山から50年余りの年月を経て無人の廃墟となっていますが、巨大な軍艦を思わせるその姿は、今もなお、見る人に強い印象を与え続けています。
問合せ:文化財課
【電話】055-948-1428