くらし 国際交流員アノンのあのね

■第23回 天皇陛下訪問

サインバイノー(こんにちは)!アノンです。
先月、天皇皇后両陛下がモンゴルを訪問されたのは、本当に素晴らしいことでした。
両陛下がモンゴルの地に立たれた姿を見て、私は心から誇りに思いました。陛下と皇后さまの姿からは、お二人の心の豊かさと深い思いやりがにじみ出ていて、草原の風まで優しく感じたんです。でも、モンゴル人である私が、歓迎するモンゴル側を誇りに思うのではなく、日本の天皇皇后両陛下の姿を見て誇らしく思ったことに、ちょっと不思議な気持ちにもなりました。きっとそれは、私の中で「日本」という国とその文化が、とても大切な存在になっているからだと思います。
今回の訪問には、国と国との友好を深めるという意味があるのはもちろんですが、私の心を一番動かしたのは、お二人がモンゴル政府庁舎の貴賓席に座られた瞬間でした。というのも、あの机と椅子は、彫刻家である私の父方の祖父が作った作品なんです。その椅子に天皇陛下が静かに座られ、丁寧にゲストブックへご署名される様子を見て、泣いてしまいました。きっと祖父は天国から見て喜んでいるに違いない。
それでは、バヤルタェ(さようなら)。

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