くらし 一般質問【くらし】植松英樹議員の視点

AIオンデマンド交通「SPICE BOX」は利便性が良いため、決済手段を増やし、令和8年度以降も継続していくべきだ。

■AIオンデマンド交通は継続を
→答弁「地域公共交通協議会で方向性を審議する」

問:AIオンデマンド交通「SPICE BOX」は利便性の良さに加えて、今後の可能性を感じている。運行エリアの拡充や決済手段を増やし、令和8年度以降も継続していくべき。
答:実証運行で利用者が多い停留所は、乗車・降車ともに三島駅北口や楽寿園、町内では下土狩駅や長泉なめり駅となっている。実証運行終了後、地域公共交通協議会で今後の方向性を審議し、国や県の補助金の有無も確認し、本格運行する場合には、運行エリアや決済方法なども含め、利便性の向上に向けた検討をしていく。

問:スマホ操作に不慣れな高齢者などからは、定時性のバスや既存タクシーの利用を望んでいる声もある。限られた財源の中、多様化している住民ニーズ・住民サービスに対する見解は。
答:コミュニティバス循環線は、1便当たりの利用人数が平均3人と非常に厳しい状況であり、令和7年12月26日で実証運行を終了する予定。これらの状況を踏まえ、AIオンデマンド交通の実証結果も考慮し、限られた財源の中で、住民の移動ニーズに合った最適な公共交通サービスの組み合わせを地域公共交通協議会で検討していく。

■今後の行財政運営に対する認識は
→答弁「施策の取捨選択や手法の見直しを的確に行う」

問:行財政運営に対する見解や方針は。
答:近年、人件費や社会保障経費の増大など、国の制度運用の外的要因による歳出増に加え、普通交付税の不交付団体であることにより、町財政へ大きな負担が生じ、財政調整基金で補っている状況である。この状況は今後も継続されることが予想され、「今まで通り」といった安易な認識は捨て、これからの町の財政状況に見合った新たな行財政運営が求められていると認識している。

問:必要な財源確保のために、公共財産の整理も選択肢になるのでは。
答:公共財産の必要性の再検証を行い、不要な財産は売却などにより処分していく方針である。

問:「行財政変革会議」を設置し、リフォームといった改革ではなく、ゼロから作り上げる変革をすべきとの思いの中にある今後の町政運営への認識は。
答:現在実施している施策を一度ゼロベースにして、前例踏襲ではなく、改めて現在の社会情勢や行政ニーズに合致したものなのかという視点に立ち、真に必要な施策の取捨選択や手法の見直しを的確に行うべき。このような考え方をベースに、戦略的・経営的な行財政運営を展開していきたい。