- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県森町
- 広報紙名 : 広報もりまち 令和7年12月号
■ ガングリオン -手の甲に小さな膨らみが出来たことはありますか?-
ガングリオンは、一見悪いもののように聞こえますが、手関節周囲に生じる最も一般的な良性軟部腫瘍(しゅよう)で、約60〜70%が手の甲に出来ます。腫瘍の内容はヒアルロン酸を多く含むゼリー状物質です。手の関節包と茎で交通していて、外から触れると丸みを帯びていますが、実際はマッシュルームの様に根っこがあります。自然治癒も約半数にみられ、多くは症状がほとんどありませんが、手の痛みや動かし辛さ、整容上の問題で受診する患者さんもいます。これら症状には保存療法として穿刺して内容物の吸引が行われますが、再発率は30〜70%と高く、症状のあるガングリオンに対しては外科的切除が再発防止の標準治療とされています。ガングリオンは根っこが深 く 、切 除 す る に は 腫瘤(しゅりゅう)より大きな切開が必要となり、意外と大きな傷になります。それでも再発率は約4〜9%と報告されています。手のガングリオン治療では、自然経過、再発リスク、職業・整容面を考慮した個別的判断が重要です。
