- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県半田市
- 広報紙名 : はんだ市報 2025年(令和7年)11月号(NO.1586)
■市内中学生が平和研修として広島市を訪問しました
半田市は、全国に先駆けて非核平和の実現に関する議会決議を行いました。また、日本非核宣言自治体協議会および平和首長会議にも加盟し、非核平和の実現に向けて様々な取り組みを行っています。その取り組みのひとつとして、次世代を担う若者たちに平和の大切さを知ってもらうための「中学生平和研修」を実施しています。
今年は、成岩中学校と青山中学校の生徒が研修に参加し、広島市を訪問しましたので、その体験記を紹介します。
◯広島の過日
半田市立成岩中学校2年 汐月 華
《原爆ドーム・資料館を訪れて感じたこと》
私はこれまでに社会の教科書などでたくさんの戦争風景をみたことがありました。しかし、実際に眼で見て触れ、体感すると、胸が締めつけられるようにとても苦しくなりました。実際に資料館・原爆ドームで被爆した当時の写真や絵、亡くなってしまった方の気持ちや所持品などを目の当たりにすると私が今まで想像していた戦争と全く違い、壮絶な戦争の風景が私の中に広がりました。原爆の恐ろしさや残酷さなどがたくさん伝わってきました。
《広島平和ツアーで学んだこと》
実際に7歳の時に被爆した方から体験談を聞くことができました。私が7歳の頃とは全く違い、まるで別世界のような話に私は絶句しました。いかに自分が恵まれているか、不満に思っていることがどのくらいちっぽけなことなのかと、自分が小さく見えました。資料館では原爆がどれだけ恐ろしく危ないものなのか、私と同世代の人や私よりも幼い子達がたくさん亡くなってしまった事、空襲の後に降る黒い雨、放射線により皮膚に死の斑点と呼ばれる斑点ができて亡くなっていく人の姿など、たくさんの展示品を見てたくさんのことを学ぶことが出来ました。そして、改めて「平和」とは何か「戦争」とは何かを深く考えるきっかけとなりました。
《自分たちにできること》
今年で戦後80年を迎え、昔の悲惨で残酷な広島県からはとても想像できないくらい今の広島県は平和だと思いました。しかし、まだこの世界には約一万二千もの原爆があることを考えるとまだ平和とは言えないなと思いました。その平和とはまだ言えない今、私たちにできることはたくさんの人々の未来や希望を奪った核兵器の恐ろしさや80年前の残酷さを次の世代の人たちに伝えることだと思います。他にも「核兵器禁止条約」を結んだり、今の世界の戦争状態や核兵器がどの辺の地域にあるか知っておいたりすることも重要だと思います。ぜひ多くの人に社会の教科書やテレビだけでなく、一度でもいいから広島に行き、原爆ドーム、資料館などに訪れて当時あったことを全身で学んでほしいです。
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