くらし 無理のない、防災のはじめかたー食の備え編ー(1)

「防災の日にまとめて買った非常食。気づいたら、賞味期限が切れていた…」そんな経験はありませんか?
大規模地震が起きたとき、普段のようにスーパーなどで食品を購入することはできません。だからこそ、事前に家庭で備えることが大切です。しかし、食料備蓄を特別なものと考えると、負担が大きく、続かないのが現実です。
そこで今回の特集では、誰でも今日からできる食の備えについて紹介します。いざというときに困らないよう、続けられる「無理のない食の備え」を考えてみましょう。

電気やガス、水道が止まり、普段どおりの生活ができなくなることがあります。過去に起きた災害では、発災からライフラインの復旧までに1週間から数か月を要しています。
物流も停滞してしまうため、食料を手に入れることも困難になります。支援物資が本格的に届きはじめるのは、発災からおおむね4日目以降。それまでの食料は自分自身で備えておかなければなりません。

▽平成28年 熊本地震では…

災害時には思わぬ困りごとが見つかることもあります。被災地では、実際に次のような困りごとが聞かれました。
・慣れない食事で精神的につらい
電気やガス、水道が止まり、支援物資中心の食事が続くと、気分が落ち込みやすく、精神的に大きな負担となります。
・食べられる食品がない
限られた物資の中では食べられる食品が確保できないことがあります。東日本大震災では、アレルギー対応食品を1か月以上入手できなかったという例もありました。
・栄養バランスが崩れて体調不良に
栄養バランスが偏ることで体調不良を起こしやすくなります。ビタミンなどの栄養素がとれず、便秘や口内炎に悩んだという声もありました。
・お湯が使えずカップ麺が作れない
火や水が使えなくなったときのイメージはしづらいもの。食料を用意していても、調理のための準備が不十分だったという問題もあります。

備えるべき食料の種類や量は、家族構成や食の好みなど、各家庭によって異なります。家庭に合った食料備蓄を考えておきましょう。

《家庭備蓄の例 1週間分/大人2人の場合》
▽必需品
・水2ℓ×6本×4箱
※1人当たり約3ℓ/日(飲料水+調理用水)
いつも飲んでいるお茶やジュースなどもあると便利!
・カセットコンロ・カセットボンベ×12本
※1人当たり約6本/週

▽主食
・米2kg×2袋
※1人当たり約75g/食
・カップ麺類×6個
・乾麺(うどん・そば・そうめん・パスタ)
そうめん2袋(300g/袋)
パスタ2袋(600g/袋)
・パックご飯×6個
・その他(適宜)
ロングライフ牛乳
シリアル など

▽主菜
・レトルト食品
牛丼の素、カレーなど18個
パスタソース6個
・缶詰(肉・魚)
好みのもの18缶

▽副菜 その他
・日持ちする野菜類
たまねぎ、じゃがいも など
・梅干し、のり、乾燥わかめ など
・調味料
・インスタントみそ汁や即席スープ
・野菜ジュース、果汁ジュース など
チョコレートやビスケットなどの菓子類も大事!

農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」を加工して作成