スポーツ 春日井市代表「王子」第96回都市対抗野球大会優勝おめでとう‼

[1回戦]7-6パナソニック(門真市)
[2回戦]4-0西部ガス(福岡市)
[3回戦]9-1JFE東日本(千葉市)
[4回戦]6-2ヤマハ(浜松市)
[決勝戦]2-1三菱自動車岡崎(岡崎市)

毎年夏に開催される、各都市を代表するチームが戦う社会人野球大会の最高峰「都市対抗野球大会」。96回目となる今大会で、春日井市代表の王子が、見事21年ぶり2回目の優勝を果たしました。チームを優勝に導いた湯浅貴博監督とチームをまとめた宝島史貴主将にお話を聞きました。

■優勝した今の心境
(湯浅)試合が終わってすぐはあまり実感がありませんでしたが、試合の動画を見たり、周りから祝福されたりする中で、改めて大きなことを成し遂げたんだと実感しています。
(宝島)市役所での優勝報告会に多くの方が来てくださり、優勝したことをより強く実感しました。日々の練習が報われるのは一瞬しかありませんが、その一瞬を応援してくださる多くの方と分かち合えたことをうれしく思います。

■本大会を振り返って
(湯浅)どの試合も簡単な試合は無く、苦しい展開の中を勝ち抜くことができました。
特に印象に残っているのはパナソニックとの初戦です。9回裏2アウトから同点に追いつき、延長タイブレークでは3点を取られながらも、その裏4点を取り返し、逆転サヨナラで勝利しました。窮地に追い込まれても、誰一人諦めないチームの姿勢が勝ちにつながったと思います。
迎えた決勝戦では、選手たちは試合前から気持ちや感情が高まっていたと思いますが、そんなことは全く感じさせず、試合前の練習でもみんな普段通りのプレーができていて、「このチームは優勝できる!」と、最後まで選手たちを信じ、戦い抜くことができました。控え選手も全力でチームを盛り上げてくれて、まさにチーム一丸の勝利です。
(宝島)東海地区予選で東邦ガスとの代表決定戦に勝利し、代表最後の1枠を勝ち取り、その勢いを優勝につなげられたと思います。また、2年前の大会の準決勝で敗退した経験を糧に、選手全員で日々、戦術ややるべきことを話し合い、優勝するイメージを共有しながら、各選手が自信を持って試合に臨めたことが、最高の結果につながったと思います。

■監督、主将から見たチーム
(湯浅)一言で表現するなら、「一体感」と「素直」です。選手たちは純粋に野球を楽しみ、仲間思いで雰囲気も良く、まとまったチームだと思います。
(宝島)基本に忠実に、当たり前のプレーを確実に、最後までやり遂げる堅実なチームだと思います。また、仕事や日常生活など、野球以外においても、王子の選手として、春日井市の代表として、自覚とプライドを持って日々過ごしています。

■監督の王子硬式野球部への想い
(湯浅)選手として入部した31年前は、今では想像できないほど力が足りないチームでした。それでも切磋琢磨しながら成長し、私自身も
21年前に選手として優勝、今回は監督として優勝することができたことを大変誇りに思っています。多くの方と、長い間、王子硬式野球部のグラウンドで過ごさせてもらっています。とても感慨深いです。

■市民の皆さんへメッセージ
(湯浅)応援ありがとうございました。春日井に戻ってきたときに多くの方から祝福の声をかけてもらい、市役所での優勝報告会では多くの方が来てくださり、野球を通じて元気を届けることができたと感じています。これからも、皆さんに喜んでいただけるような成績を挙げられるように頑張ります。
(宝島)応援ありがとうございました。勝ち進むにつれて、声援が大きくなっていくことを感じました。私たちは野球を通じて勇気や活力を届ける立場ですが、逆に皆さんに与えていただきました。今回の結果に満足することなく、常勝チームをみんなで作り上げ、より多くの方に元気を届けられるように頑張ります。これからも応援よろしくお願いします。

■現王子硬式野球部外部コーチ(元中日ドラゴンズ)荒木雅博さんに聞きました!~社会人野球の魅力とは~
・大人の洗練されたプレー
野球経験豊富で卓越した技術を誇る選手が多く、高いレベルの野球を見ることができます。
・大人の全力野球
主に30歳代の選手が全力で野球に取り組み、泥臭いプレーもためらわない姿は、見てる側を熱い気持ちにさせてくれます。
・大人の真剣勝負
全国の都市代表の戦いであり、まさしく大人の甲子園です。負けたら終わりの真剣勝負は、本当に見ごたえがあります。