くらし 刈谷の輝く人

刈谷ですてきな活動をしている人を紹介します!

■第26回全国果樹技術・経営コンクール 農林水産省局長賞受賞
永田 広敏 (ながた ひろとし)さん

プロフィール:
井ケ谷町在住、56歳。北部生涯学習センターの隣で永田農園を経営。市果樹組合の要職も歴任し、新規就農希望者や農業大学校生など後進の指導にも力を入れている。

▽先進的な経営方式が評価
「推薦してくださった皆さんに感謝するとともに、その期待に応えることができてほっとした」と話すのは、全国果樹技術・経営コンクールで農林水産大臣賞に次ぐ農林水産省局長賞を受賞した永田さん。果樹の生産技術や経営方式などを評価し、他の模範となる先進的な農業経営体を表彰するコンクールで、西三河農林水産事務所などに推薦され、見事受賞。
「他にも先進的な経営を行っている農園がたくさんある中、推薦を受けたときは本当にうちで良いのかと思ったが、評価してもらえてうれしかった」と喜びを口にしました。

▽情報の少ない「知る人ぞ知る農園」
永田さんの推薦理由で、かつ最も特徴的な経営面は、他の直売店では見られない合理的な販売方式をとっていること。
お客さんはほとんどが固定客で、前日までに予約された分を収穫し、当日に事務所で引き渡しをするのみとなっており、これがより計画的な収穫を可能にしています。また、SNSなどでPRする農園も多い中、永田さんはそういった活動をしないことで情報がないという魅力を生み出し、ファンの間では「知る人ぞ知る農園」というイメージが定着しています。
デラウェアや巨峰、シャインマスカットなどのメジャーな品種のブドウをよりおいしく作ることを心掛けている一方、収穫後の箱詰めにもこだわりがあり、「収穫した人と箱詰めした人が異なると味がばらついてしまう。園主が採って園主が詰めることで味が揃うと考えており、それがお客さんとの信頼関係につながっていると思う」と話します。

▽体が動く限り、農園を守りたい
毎年買いにきてくれるお客さんに直接会って、前年のブドウの話をすることが楽しみで、「七夕みたいに年に1度だけのやりとりの方もいる。ブドウが何百人ものお客さんと自分をつなげてくれている」と笑顔で話します。
今後の目標は、生産性の高い農園の環境を維持し、品質の高いブドウを作り続けていくこと。「刈谷北部のきれいな環境でブドウ作りができている。体が元気な間はこの環境をしっかり守っていきたい」と意気込みます。これからもお客さんの笑顔を見るため、永田さんはブドウという天の川の橋を架け続けます。

◆輝く人の原動力!
▽釣りは夢とロマン
大の釣り好きで、メインは磯釣り。大物を求めて高知県まで行くことも。

▽15年以上続ける武道
農園を継いだころから空手と居合道に取り組み始め、空手は4段、居合道は5段の腕前です。

※詳しくは本紙3ページまたはPDF版をご覧ください。