くらし 《特集》私たちの未来のために今始めよう

世界の平均気温は上昇傾向にあり、極端な高温だけでなく、大雨の頻度と強度の増加、森林火災など近年さまざまな気象現象が発生しています。日本でも2024年の年平均気温は1898年の統計開始以降最も高く、100年当たりで1.40℃の割合で上昇したと言われています。
気候変動は今後ますます深刻化するおそれがあり、私たちの生活にも大きな影響を与えます。今、私たち一人ひとりにできることを考えて、行動しましょう!

■これまでの市の取組
未来のこどもたちに豊かで美しい自然を引き継ぐために、市では地球温暖化対策をはじめ、さまざまな取組を実施しています。

「市民・事業者・市が協働して、それぞれの役割に応じた行動を実践しているよ!」
※詳しくは本紙をご覧ください。

【1】 小牧の今を知ろう!
二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの排出量が増えると、地球温暖化に影響を与えると言われています。本市の温室効果ガス排出量は、次のとおりです。

◇本市の温室効果ガス排出量の推移

◇本市の温室効果ガス排出量の割合 (2021年度)
(1)産業部門…55.7%
(2)運輸部門…18.8%
(3)業務部門…14.3%
(4)家庭部門…10.5%
(5)一般廃棄物…0.7%

◇本市の温室効果ガス排出量の削減達成目標

2013年度比で2030年度までに46%削減

2050年度までにカーボンニュートラルの実現

※温室効果ガスは7種類ありますが、その9割は二酸化炭素であることから、グラフの温室効果ガスは二酸化炭素のみとしています。
※小数点以下を四捨五入しているため、内訳の数値と合計値が合わない年度があります。(第三次小牧市環境基本計画(改定版)より)

【2】 第三次小牧市環境基本計画(改定版)を策定しました
近年、地球を取り巻く環境は大きく変化しており、地球温暖化やプラスチックごみの海洋流出、環境破壊による生物種の減少など環境問題が深刻化しています。このような背景を踏まえ、3月に第三次小牧市環境基本計画(改定版)を策定しました。
また、市制施行50周年に行った「小牧市環境都市宣言」を市制施行70周年の今年に今一度、私たちの生活・事業活動を見直し、変更しました。
【ID】4031
※二次元コードは本紙参照

◆第三次小牧市環境基本計画(改定版)が目指す2030年の将来イメージ
▽脱炭素なくらしを営むまち
・太陽光発電、蓄電池の普及拡大
・次世代自動車の普及
・ZEH、ZEB※1、省エネ住宅の普及
※1 ZEH(NetZeroEnergyHouse)、ZEB(NetZeroEnergyBuilding)の略称で、建物の断熱性能等を上げるとともに、再エネを導入して、消費エネルギーの収支がプラスマイナス「ゼロ」となることを目指した建物のこと

▽資源循環に配慮したくらしを営むまち
・5R※2によるごみ減量
・食品ロス削減、使い捨てプラスチック削減
※2 Refuse(断る)、Reduce(排出抑制)、Repair(修理)、Reuse(再使用)、Recycle(再生利用)の頭文字をとったもの

▽豊かな自然と人がともに生きるまち
・多様な生物が生息・生育
・保全された樹林や水辺、農地などの自然空間
・緑や水と気軽にふれあえる公園が拡大

▽健やかで快適なくらしを営むまち
・清潔で快適に生活できるまち
・適応策の推進による自然災害、健康被害の発生リスクの低減

▽みんなで取り組む環境づくりのまち
・市民・事業者・市の協働による環境保全活動が拡大
・脱炭素や資源循環に配慮したライフスタイル、ビジネススタイルが定着

◆[NEW] 小牧市環境都市宣言 (抜粋)
尾張野の 四季の恵みが 実感できるまち 環境都市こまき
一.カーボンニュートラルを実現し、持続可能なまちを目指します
一.資源循環を推進し、環境と産業が調和するまちを目指します
一.良好な環境を保全し、自然と共生するまちを目指します

【3】 今からできる! 環境にやさしい取組
計画の中では、5つの基本目標ごとに市民・事業者・市のそれぞれの取組を記載しています。ここでは、市民の方の取組の一部を紹介します。

◆[I] 脱炭素社会の実現 ~脱炭素なくらしを営むまち~
▽省エネルギー化の推進
・日常生活での省エネルギーを意識した行動を習慣にします。
・省エネ型の家電製品や照明を購入・利用します。

▽再生可能エネルギーの利用促進
・太陽光発電設備の設置や再生可能エネルギー由来の電力契約への見直しに努めます。

▽脱炭素型まちづくりの推進
・徒歩や自転車、公共交通機関を利用します。
・自動車の運転時はエコドライブを実践します。

[照明をLEDに! 節水・節電を心がけよう!]
・電球型LEDランプは、2,883円/年、LEDシーリングライトは、2,108円/年の節約に!
・電気をこまめに消すなどを心がけることで、光熱費の節約だけでなく、CO2排出量の減少にもつながります。

◆[II] 資源循環型社会の実現 ~資源循環に配慮したくらしを営むまち~
▽5Rの推進
・可能な限りレジ袋や使い捨てプラスチックは受け取りません。

▽適正なごみ処理の推進
・ごみは正しく分別してから出すことを徹底します。

[食品ロスを減らそう!]
日本では、令和5年度に約464万トンの食品ロスが発生したと推計されています。
食品ロスを減らすことは、廃棄物の減量はもちろんのこと、食費の節約にもつながります。

◆[III] 自然共生社会の実現 ~豊かな自然と人がともに生きるまち~
▽生物多様性の保全
・自然を大切にし、地域の環境保全活動や自然観察イベントなどに進んで参加します。

▽緑・水辺の保全
・地域の公園の清掃など美化活動に参加します。

[緑のカーテンを設置しよう!]
緑のカーテンは窓の外側で日陰を作ってくれるため、部屋に差し込む日光を遮り、部屋の温度が上がりにくくなります。部屋の温度が上がりにくくなると、光熱費の節約にもつながります。

◆[IV] 安全・安心・快適な社会の実現 ~健やかで快適なくらしを営むまち~
▽安全・安心な生活環境の保全
・暮らしの中から生じる騒音の防止など、近隣に配慮した生活を心がけます。

▽快適な街並みの形成
・ポイ捨てや家庭ごみなどの不法投棄、野焼きは行いません。

▽気候変動適応策の推進
・災害発生時に適切な避難行動が取れるように備えます。

◆[V] 人づくり・環境基盤の整備 ~みんなで取り組む環境づくりのまち~
▽環境教育
・環境学習の推進・環境にやさしい行動の実践に努めます。

▽協働による環境保全活動の推進
・地域や市の環境保全活動に参加します。

※詳しくは本紙をご覧ください。

問合先:環境対策課
【電話】76-1181