- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県新城市
- 広報紙名 : 広報しんしろ ほのか 令和7年6月号
昨年度、新城市パートナープラン(第2次新城市男女共同参画プラン)に関する市民意識調査をしました。
今回、調査結果の一部「夫婦の家事の役割について」を紹介します。その他の結果は市ホームページをご覧ください。
■家事は誰がするの?
「家事を誰がするのが望ましいと思いますか」という問いに対し、「夫婦が協力して行うことが望ましい」という回答が最も多い結果でした。
しかし、「現実として主に誰の役割であるか」との問いに対して10項目中7項目が「主に妻」という結果でした。(表1)
家事は主に妻が行うという原因には、「食事は女性が作るべき」という伝統的な性別役割意識による男性の家事に対する抵抗や、男性の育児休業を取得しにくい雰囲気などのアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)が考えられます。
(表1)家事の役割分担
市民意識調査抜粋
■夫は子どもとの時間が妻の3分の1
表2は総務省の令和3年社会生活基本調査の結果です。2021年の調査で、平日子どもといる時間は、妻が10.28時間に対し、夫は2.59時間で3分の1にも満たない状況です。
「令和3年社会生活基本調査結果」(総務省統計局)より出典
この結果から男性が子どもと接する時間が短く、働きながら家事をこなす女性にとって、育児・子育てにかける時間が多い状況が分かります。
■「よく話し、お互いを理解する」
現代では共働き家庭が増加し、女性の就業の機会も増加しています。しかし、女性が仕事に就いていても家事や育児の負担の影響で能力を十分に活かすことができず、キャリアを形成することも難しくなっています。
このような家事の課題を解決するには、市民意識調査の結果でも65.9%の方が、「夫婦や家族間でのコミュニケーションをよく図ること」が大切であると認識しています。
男女共同参画社会を実現するためには、家事分担に関する意識と行動を変えることが不可欠です。家事は家族が協力して取り組むべき日常の仕事です。
地域や社会情勢、家族構成の変化など、長い年月の中で家事のあり方は多様化しています。そのため、家事や育児は、各家庭で異なります。お互いによく話し合い、思いやり、心地よくできることから始めてみませんか。
問合せ:市民自治推進課
【電話】23-7697
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