くらし 特集 2050年、ゼロカーボンシティの実現に向けて(2)

■7つの補助対象設備の紹介
・つくる…創エネ エネルギーを創る
・つかう…省エネ エネルギーをかしこく使う
・ためる…畜エネ エネルギーをためる

(1)太陽光発電
○年間の効果※1
電気代削減:40,310円
CO2削減:760kg
・一体的導入のみ
・つくる
○自宅の屋根などを使って太陽の力で発電します。
・自宅で消費する大部分の電気をつくることもできる。
・電気代の節約になり、災害時に電気を使える。
・使わない電気は買い取ってもらうこともできる。
※HEMSに加えて、ZEH、蓄電池、V2Hのいずれかを同時に設置する場合に限り補助対象となります。

(2)ZEH(ネットゼロエネルギー住宅)
○年間の効果※2
電気代削減:188,010円
CO2削減:3,543kg
・一体的導入のみ
・つかう
○使うエネルギーが創るエネルギーより少ない、または同じ住宅のこと
・断熱性能が高く、冷暖房の効きがよいため電気代の節約になる。
・太陽光発電と蓄電池があると、災害時も安心。
※太陽光発電、HEMSを同時に設置する場合に限り補助の対象となります。

(3)家庭用燃料電池システム(エネファーム)
○年間の効果※1
電気代削減:117,430円
CO2削減:921kg
・つくる
○都市ガスやLPガス(プロパンガス)から作った水素で発電します。同時に、発生する熱から温水をつくります。
・自宅で発電するので、送電ロスがない。
・都市ガスやLPガスは化石燃料の中でもCO²排出量が少ない。

(4)定置用リチウムイオン蓄電システム(蓄電池)
○年間の効果※1
電気代削減:50,360円
CO2削減:949kg
・ためる
○太陽光発電などの電気を一時的に蓄え、他の時間帯で利用するための機器
・太陽光発電で発電した電気を蓄えて、発電しない時間帯に使うことで電気の購入量を軽減できる。
・電気料金の安い時間帯に発電し、高い時間帯に利用することで電気代の節約になる。
・災害時など停電した場合でも、蓄電池の電気を使える。

(5)家庭用エネルギー管理システム(HEMS)
○年間の効果※1
電気代削減:13,030円
CO2削減:246kg
・つかう
○電気の使用状況を見える化し、家電製品をコントロールして、効果的な省エネ、節電を自動的に行う機器
・エネルギーの「見える化」ができる。使用状況を監視し、傾向がわかるため、電力消費のピークカットや年間を通じた省エネが可能。
・エネルギーの「一元管理」ができる。自動で制御できるほか、スマホやタブレット端末、PCから遠隔操作も可能。

(6)電気自動車等充給電設備(V2H)
○年間の効果※1
電気代削減:35,000円
CO2削減:840kg
・つかう
○電気自動車やプラグインハイブリッド車に搭載されている大容量バッテリーの電力を住宅等へ供給できる機器
・電気の安い時間帯にクルマに充電し、電気が必要な時はクルマから給電し、電気代の削減につながる。
・クルマが、停電時の非常用電源となる。

(7)住宅用太陽熱利用システム
○年間の効果※3
電気代削減:38,839円
CO2削減:470kg
・つかう
○太陽の熱を集めて温水や温風をつくり、給湯や冷暖房に利用するシステム
強制循環型システムと自然循環型太陽熱温水器の2つのタイプがあります。
・太陽の熱でお湯を沸かすため電気代、ガス代の削減につながる。
・自然エネルギーの利用でCO²の削減につながる。

スギの木が一年間に吸収する二酸化炭素の吸収量は1本あたり8.8kgと言われています。
出典:林野庁「森林はどのぐらいの量の二酸化炭素を吸収しているの?」

※1 出典:あいちCOOLCHOICE取り組み例(自宅でCOOLCHOICE)
※2 出典:環境省ゼロカーボンアクション30(レポート2021)
※3 出典:(一社)ソーラーシステム振興協会