- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県岩倉市
- 広報紙名 : 広報いわくら 2025年12月号
■〈教えてください〉利用しているみなさんの声
令和6年度に「結ネット」を導入した5つの町内会に、実際に使ってみた感想や導入後の変化について、話を聞きました。
▽中央町 まちの様子を気軽に知らせられるのがいいですね
もともと役員間でLINEを使っていたこともあり、結ネットの導入に抵抗はありませんでした。それよりもいろいろなことにチャレンジしてみようという気持ちが大きかったです。
紙の回覧板は、留守などで止まってしまったりすることもありますが、その点、結ネットなら一斉に伝えられることがとても便利です。
また、私たちのまちでは、ちょっとした地域の出来事やイベントの報告を気軽に投稿するようにしています。イベント等に参加していない人でも、配信を見ることで地域の雰囲気を感じてもらえたらいいなと思っています。
登録率の向上が今後の課題ですが、少しずつ活用の幅を広げていきたいです。
▽中本町 町内会に入ってくれている人に、ちゃんと情報を届けたい
中本町区では集合住宅の世帯に紙の回覧板をうまくまわせないという課題がありました。「町内会に加入している人に、きちんと情報を届けたい」という強い気持ちがあり、デジタルツールの必要性を感じていました。
そこで、まず中本町区の公式LINEを立ち上げましたが、誰が参加しているのか把握しにくいことや、情報が埋もれてしまうことなどの使いにくさもありました。その点、結ネットは登録時に中本町区民かどうか確認でき、また情報メニューが分かりやすいと感じます。
紙の回覧板は月2回と決めていますが、結ネットでは回覧するものができた時点で発信しています。とにかく情報をはやく伝達できることがデジタルの強みですね。
まだ登録率が3割と低いので、どうやって結ネットへの登録を促していくかが今後の課題です。
▽西市町 チャレンジしたからこそ、課題も見えてきました
結ネットの登録者を増やすため、「デジタル推進委員会」を立ち上げて、登録会を開き、説明を重ねてきました。また、災害時の安否確認にも活用できる可能性を考えていました。
10月には、西市町区の防災訓練で結ネットを活用した住民の安否確認の運用を試みました。災害モードに切り替えると、わずか15分程度で登録者100人以上から返答があり、短時間で多くの情報を集められることを実感しました。一方で、未読のままの人がいたことや、アプリの操作に不慣れな役員もまだ多く、当日、現場が混乱したことも課題として浮き上がりました。
こうした経験も踏まえ、今後は使い方をもっと共有し、緊急時にしっかり活用できる体制づくりを進めていきたいと考えています。
▽南新町 デジタルに慣れるきっかけの一つになれば
世の中のデジタル化が進むなか、「今のまま紙の回覧だけでいいのか」という危機感がありました。役員の負担が増える可能性もありましたが、「やってみる価値はある」と思い、導入を決めました。
現在、登録者は全世帯の5割を越えています。登録者をさらに増やすため、今年の南新町区の盆踊りで結ネットに、お楽しみ券交換クーポン(電子チケット)を配信するという新しい取り組みを行いました。結果、2日間で延べ80人以上の利用があり、好評でしたが、新規登録の増加にはつながらず、課題も残りました。
今後さらに登録者が増えれば、イベントの出欠確認にアンケート機能などの活用も検討していきたいです。役員の負担と活用のバランスを考えながら、少しずつ使い方を広げていきたいです。
▽鈴井町 「あとで見たい」「すぐ見たい」ができるのが便利です
デジタルが苦手な世代も多く住んでいるので、正直メリットとデメリットの両方があると思いました。しかし、いつかはデジタルが当たり前になる時代がくる。だったらまずはやってみようと思いました。
結ネットは紙の回覧と違い、必要なときにすぐに見直せるのが強みです。特に、規約や役員会の議事録などの大切な文書を結ネットの書庫に保管し、共有できるようにしたことは大きな変化でした。紙だとすぐに探せなかった資料も、いつでも確認できます。
まだ登録率は3割ほどですが、若い人たちのアイデアも取り入れて、堅苦しくない、楽しく使えるツールに育てていけたらいいですね。
■導入している町内会はどんどん拡大中‼
令和6年度に導入した5つの町内会に加え、令和7年度は新たに6つの町内会(中野町、本町門前、新柳町、石仏町、大地町、川井町)で「結ネット」の導入が進んでいます。各町内会の状況に応じて、順次、登録案内などの周知が行われる予定です。
住んでいる地域の町内会で導入された際は、ぜひ登録してください!
「お気軽に相談してください」
協働安全課 植手さん
問合先:協働安全課市民協働グループ
【電話】38-5803
