- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県田原市
- 広報紙名 : 広報たはら 令和7年11月号
全ての子どもは、適切な養育を受け、健やかな成長・発達や自立が図られることなどを保障される権利があります。児童虐待は社会全体で取り組むべき重要な課題です。
11月は「児童虐待防止推進月間」です。オレンジリボンは、子ども虐待防止のシンボルマークであり、児童虐待防止の思いを込めて、11月1日(土)~14日(金)まで蔵王山展望台で「オレンジ」にライトアップします。
■虐待の種類
児童虐待は次の4つに分類されます。
●身体的虐待
殴る、蹴る、たたく、激しく揺さぶる、溺れさせる、家の外に締め出す、意図的に病気にさせるなど
●心理的虐待
言葉で脅かす、無視する、他のきょうだいとは著しく差別的な扱いをする、子どもが傷つくようなことを言う、子どもの面前での家庭内暴力など
●性的虐待
子どもへの性的行為、性器を触らせる、性的行為を見せるなど
●ネグレクト
乳幼児を家に残したまま外出する、適切な食事を与えない、清潔面の世話をしないなど
■愛知県の虐待の内容
愛知県の虐待の内容は、心理的虐待が特に多く、年々増加しています。これは、家庭内暴力で警察を呼んだ時、子どもにDVを見せたり聞かせたりすることなど(面前(めんぜん)DV)が心理的虐待に当たるためです。

出典:愛知県、愛知県中央児童・障害者相談センター
■心理的虐待について
家庭内でDVがあると児童虐待が同時に行われている場合があり、両者は密接に関係していると言われています。
子どもが直接暴力を受けていなくても、大切な家族の暴力を見たり、暴言を聞いたりすることは子どもの心を非常に傷つけます。
子どもへの否定的な言葉や怒鳴り声は、脳の発達に影響を及ぼすと言われており、過度な期待や不安を与える言葉も心の負担になる場合があります。
■保護者を取り巻く環境
保護者が経済的不安や家族の不和、育児への協力不足、過去の被虐待経験、病気の有無、子どもの育てにくさの実感など、さまざまな問題を抱えている場合、それが虐待につながることがあります。また、保護者が子どもへの愛情を持ちながらも、接し方を誤ってしまうケースもあります。
■心理的虐待の影響
心理的虐待は、子どもの心にさまざまな影響を及ぼします。
・暴力で問題解決しようとする
・自分がDVの原因と思う罪悪感や、DVを止められない無力感を感じる
・他者を信頼できなくなる
・空想の世界やゲームなどへ逃避する
・思春期などになってさまざまな問題行動が出るなど
身の回りで虐待を疑う場合は、ためらわずに連絡しましょう。皆さんの気づきが虐待の防止につながります。
■相談窓口
●田原市役所子育て支援課【電話】23-3513〔休日・夜間〕【電話】22-1111
●東三河児童・障害者相談センター【電話】(0532)54-6465
■児童虐待かも?と思ったら
●児童相談所全国共通ダイヤル【電話】189(いちはやく)
問い合わせ:子育て支援課
【電話】23-3513
