- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県東浦町
- 広報紙名 : 広報ひがしうら 令和7年9月号
3月に東浦町水道事業経営戦略中間見直しを町ホームページに公表しました。私たちの生活に欠かせない水道の現状と将来について、3回にわたり紹介します。
■東浦町の水道が抱える課題
◇老朽管の更新
水道管の老朽化は全国的な問題となっており、漏水事故による大規模断水などが発生しています。町の水道管は1988年頃に整備が大きく進んだため、2028年度から設置後40年を超える管が大幅に増加します。設置後60年を超えないよう管路の更新を行っていますが、これには年間約4,900mの更新が必要です。
◇耐震化の推進
令和6年能登半島地震では、水道施設も大きな被害を受け、長期間にわたる断水が問題となりました。南海トラフ地震の発生リスクが高まる中、水道施設の耐震化が差し迫った課題となっています。
基幹管路の耐震管率および重要給水施設配水管路の耐震管率
※2024年度の目標値を想定した場合
◇耐震化の進捗状況
水道事業ビジョンによる現計画の想定に対し、基幹管路は3%、重要給水施設配水管路は2%の遅れが生じており、目標値の達成には、今後の更新ペースを早める必要があります。
・基幹管路…各家庭へ水道水を配るために重要となる管路
・重要給水施設配水管路…災害時に給水が特に必要となる、病院や避難所などの重要給水施設に対して水道水を配るための管路
◇水道料金の適正化について議論しています
今後、水道管の更新や耐震化などの整備をより一層進めるための財源確保が必要です。現在、水道料金の適正化に向け、審議会を開催しています。過去の審議会の会議録も公表していますので、詳しくは町ホームページへ。
■Dr.すいどーが教える 水道豆知識
◇災害時でも水を供給できるように訓練をしています!
災害発生時には、水道施設の損傷や停電の発生により、通常の給水ができなくなる場合があります。町では、応急給水訓練や情報伝達訓練を通じて、行政や関係者が実際の対応方法を習得し、迅速かつ正確に行動できるよう応急給水体制の整備を進めています。今年度は、緒川地区で開催される町総合防災訓練で実施する予定です。
問合せ:水道サービス課
【電話】内線253