くらし 津市長のメッセージ

■津市独自の土地・建物活用意向登録システムがスタート
津市長 前葉 泰幸

大門・丸之内地区は、地区内の宿屋町(現東丸之内)で生まれ育ち、今も生活している私にとって特別な思いのあるエリアです。
私が市長に就任した頃は、商店主の皆さんから「しばらくは商売を続ける自分たちを見守ってほしい」との思いが伝えられていましたが、最近は「思い切ったまちづくりをしてほしい」との声をいただくようになりました。
高度経済成長期を経て、買い物客が歩いて楽しむ商店街の街として発展してきましたが、令和の今、間口が狭く、奥行きの深い形状の土地と二階や奥を住居とする店舗併用住宅の建物は、時代に即した利用が進みにくくなっています。また「いずれ売却・賃貸したい」など、所有者の将来の意向と、今不動産を取得・賃借したい事業者の希望が食い違うなど、不動産売買が難しいという声もお聞きしています。
そこで、土地・建物の活用促進を進めるために、大門・丸之内土地・建物活用意向登録システムの運用を5月から開始しました。所有者の将来の意向と事業者の希望の両方をお預かりするこのシステムは、津市が独自に創造したもので、全国に類例を見ないものです。これからもこのシステムをブラッシュアップし、よりよい仕組みに仕立て上げますので、皆様にたくさんご活用いただき、意向や希望がかなえられることで、この地域の新しい姿を目指します。