くらし 人権コラム

■『アンコンシャス・バイアス』ってなあに?
あなたは男性の看護師や保育士を見て「男性なのに、めずらしいな」と思ったことはありませんか。保育士を志していたある男子学生は、保育園に保育実習に行った際、周囲の人から「どうして男性なのに保育士になろうと思ったの?」と幾度となく質問されたそうです。こうした言葉は「看護師や保育士は女性の仕事」という固定観念から発せられた言葉かもしれません。このような固定観念は、実際に看護師や保育士として働いている男性に不快な思いをさせたり、それらを志す男性に自分の夢や目標を語りづらくさせたりすることがあります。
世の中には性別によるものだけでなく、他にも多くの固定観念があふれています。本当は一人一人違うはずなのに「きっとこうだろう」「こうに違いない」と無意識に決めつけたり、思い込んだりすることを「アンコンシャス・バイアス」といいます。アンコンシャス・バイアスの問題点は、相手を傷付けていることに気付かないことです。
では、自分の中のアンコンシャス・バイアスに気付くためにはどうしたらよいのでしょうか。まずは、こうした決めつけや思い込みは自分にもあるかもしれない、そして自分が思う「ふつう」は他の人が思う「ふつう」とは違うかもしれないと考えてみることが大切です。アンコンシャス・バイアスによって、自分自身を含めて周囲の人の可能性や活躍を阻害したり、誰かを傷つけたりしていないか、自分の意識や言動を振り返ってみませんか。

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