- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県四日市市
- 広報紙名 : 広報よっかいち 6月上旬号NO.1670
全国高等学校新体操選抜大会
男子個人総合で連覇
高田高校3年 山本 響士朗(きょうしろう)さん
3月に開催された「全国高等学校新体操選抜大会」の男子個人総合で、高田高校3年の山本響士朗さんが、36年ぶりの連覇を果たしました。
男子新体操は日本発祥の競技。男子ならではのダイナミックでアクロバティックな動きが特徴で、音楽に合わせて13メートル四方のフロアマット上で演技し点数を競います。女子新体操に比べると認知度は高くないですが、山本さんは、男子新体操の魅力を発信しようと、日々練習に励んでいます。
◆身体能力と正確性・芸術性が求められる新体操
男子新体操の個人競技は、スティック、ロープ、一対の輪を扱うリング、2本の棒を使いこなすクラブといった4種目があり、演技には身体能力の高さと技の正確性に加え、芸術性も求められます。
今大会は連覇がかかっていたのでプレッシャーを感じていましたが、「自分の演技をするだけ」という覚悟で臨みました。スティック、リング、クラブはノーミス。ロープは足に引っ掛かり完璧な演技ができず悔しさも残りましたが、優勝を飾ることができうれしく思っています。日々の練習の成果を発揮できました。
◆初めてバク転ができたのは小学1年生
小さい頃からスポーツが好きで、幼稚園児だった6歳の時、四日市市・鈴鹿市を中心に活動している新体操のクラブチーム「Leo RG(レオアールジー)」を見学する機会がありました。当時中学生で所属していた、現・高田高校の堀孝輔監督のアクロバティックな演技を見て、「こんなにかっこいい競技があるんだ」と衝撃を受け、新体操を始めました。初めてバク転ができたのは小学1年生。学年が上がるに連れてより高難度の技に挑戦するようになり、夢中になりました。
今では各種目の演技構成も自分で考案します。バク転や宙返りなどを入れ、音楽に合わせた華麗で力強い演技を目指しています。
◆完璧な演技ができたときの達成感が魅力
試合は一発勝負。ノーミスで演技できた時の達成感は何物にも代えられません。毎日の練習では、本番を想定しイメージを膨らませながら何度も繰り返し演技に取り組んでいます。
男子新体操は、女子と違って世界共通の大会がありませんが、男子特有の魅力があります。
卒業したら大学でも新体操を続け、将来は指導者になって、その楽しさを多くのこどもたちに伝えたいと思っています。
◎6月放送のCTY-FM「よっかいち わいわい人探訪!」でも紹介します。(放送時間は本紙裏表紙へ)