- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県尾鷲市
- 広報紙名 : 広報おわせ 令和7年9月号
■サザナミダイ
サザナミダイはフエフキダイ科メイチダイ属の魚で、インド洋、太平洋の熱帯域に広く分布し、日本では琉球列島から三重県に分布しています。当地では定置網で漁獲されたものが水揚げされることがあります。近縁種(きんえんしゅ)であり、夏の最高級魚であるメイチダイによく似ているので、しばしば混同されているかもしれません。サザナミダイは口の先から頬にかけて数本の細い波状の青い線があるのが特徴で、このさざ波模様が名前の由来になっています。サザナミダイはメイチダイよりも体高がやや低く、メイチダイは全長45cm程度が最大サイズですが、サザナミダイは全長80cm、体重5.5kgにもなり、メイチダイ属の中では最も大きく成長する種類です。
サザナミダイは、同じメイチダイ属のシロダイなども含めて、沖縄では「シルイユー」と呼ばれる高級魚で、針にかかると引きが強く、食べても美味しいため、釣りの対象魚として人気が高いようです。
夏の最高級魚であるメイチダイは、甘みが強く、白く透明感のある刺身は絶品で、アラでだしをとった汁物や、炊き込みご販(魚ご飯)も非常に美味です。サザナミダイも高級魚とされ、メイチダイに近い味のようですが、私は食べたことがないので、一度味わってみたいものです。