- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県鳥羽市
- 広報紙名 : 広報とば 令和7年6月1日号
■父親リスト入りしたメジャーリーガー
2025年4月、アメリカのメジャーリーグで活躍する大谷翔平選手が「父親リスト」入りしたことが発表され、その後、第一子が誕生したことがニュースで話題となりました。「父親リスト」は正式には「Paternity list」と呼ばれるもので、メジャーリーグにおいてMLBと選手会の同意によって2011年から導入されている制度です。選手の子どもの誕生もしくは養子縁組を行う際に利用可能で、出産予定の48時間前からこのリストに入ることができます。最長で3日間リスト入り可能ですが、それ以上の期間チームから離れる場合は、制限付きリストに移行して家族と過ごし続ける形になります。父親リストに登録されている間、球団は代替選手を登録することができ、父親リスト入りした選手は出産に立ち会う機会を得ることができます。
父親リスト制度が導入された2011年当初や2014年にメッツのダニエル・マーフィー選手がこの制度を利用した際には、出産でチームを離れるのは許されないという空気がまだ強く残っていました。その後、徐々に制度が浸透して父親リスト入りする選手の数が増え、2024年には51人が父親リスト入りしています。
過去、日本人メジャーリーガーでは、2013年6月に青木宣親選手、同8月に川崎宗則選手、2018年7月に前田健太選手、2019年6月に田中将大選手、2022年8月にダルビッシュ有選手、同9月に鈴木誠也選手が父親リスト制度を利用しています。
子どもの誕生は、出産する母親だけが当事者となるイベントではなく、性別を超えて家族全体が当事者となる一大イベントとしてとらえられるようになってきているのです。
問合せ:市民課人権・市民交流係
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