くらし 一歩踏み出した人の創業ストーリー このまちで、はじめました。(1)
- 1/24
- 次の記事
- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県いなべ市
- 広報紙名 : いなべ市情報誌 Link 2025年12月号(vol.265)
いなべ市は、創業支援等事業計画を策定し、いなべ市商工会などと連携して、創業に向けた支援を行っています。しかし、創業はハードルが高く、自分には縁遠いものと考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで今月号では、実際に創業した人の体験談などを紹介します。
▼思いの実現をサポート
〇いなべ市商工会 事務局長 伊藤章子さん
創業を考えている人は、「地域のために何かしたい」との思いが強いです。その創業に向けた思いの実現に、幅広い分野でお手伝いをしています。
創業に対して収入面での不安が大きい場合は、副業から始めることをお勧めします。3年くらい副業で取り掛かることで、その間に知識や自信を蓄えることができます。最終的に本業と副業の比重を逆転させていくといいのではないでしょうか。副業も立派な創業と言えます。
「いなべ市は創業をしやすい」との声を聞きます。まち全体に創業に理解があるのでは。創業者が増えると、まちが元気になっていきます。
創業を考えている人は、一度、気軽にいなべ市商工会へ相談に来てください。ここで相談やアドバイスを行い、必要に応じて専門家につなぐこともできます。ぜひ思っていることをお聞かせください。
▼「いなべと言えば八舎」を目指して
〇いなべ菓子店 八舎 宇野尚之さん
伊藤章子さん高校卒業後、赤福に入社。赤福を退社後、会社員を経て、2021年に古民家で八舎を開店。今年、にぎわいの森に移転
・創業のきっかけは?
高校卒業後、株式会社「赤福」に入社し、入社と同時に社員として製菓学校に入校。赤福に匹敵する新商品開発プロジェクトの1期生として、開発に没頭する日々を送っていましたが、25歳で退職。
その後、全く違う業界で10年以上、サラリーマンとして働いていました。その間も、趣味で和菓子作りは続けていました。ある時、かりんとう饅頭を食べて「すごくおいしい!」と驚いて、家で試作を繰り返すように。それが今の八舎の商品につながっています。
結婚し、子育てする中で、人も優しく自然豊かないなべ市に惹(ひ)かれるように。2017年に家族でいなべ市に移住。年末に妻の実家へ帰省する際に、「いなべの手土産がない」ことに気が付きました。自分たちで名物を作りたいな、と思ったのが創業のきっかけです。いなべ市に来てなかったら、今の八舎は生まれていなかったかも。
・創業の準備はどうしましたか?
37歳のとき、副業として始めました。平日はサラリーマン、早朝や休日に庭の小屋で作ったかりんとう饅頭をマルシェで販売するという生活を2年半していました。でも、コロナでイベントの急な中止が相次ぐ事態に。「ロスをどうしよう」と悩む中、店舗の開業を考えるように。そんな中、古民家物件との出会いが重なって、2021年に脱サラして「八舎」をオープンしました。
・創業時の心境は?
2年半の副業の期間があったので、大きな不安は無かったです。伝統と洋の要素を融合させた新商品「どら焼き」が試作の末に生まれたことで、自信を持ってオープンを迎えることができました。
古民家の店舗では、真夏の厨房は45度を超えることもあり、小さな設備での製造に苦労していました。にぎわいの森に出店の一般募集がかかることを知り、応募を決意。移転に必要な資料は、いなべ市商工会の担当の人と一緒に作りました。資料作成では、八舎の魅力や将来像を一緒に整理したことで、今後の経営の方向性が明確になり、助かりました。
・今度の展望は?
和菓子は生活必需品ではないけど、心を満たす特別な存在だと思います。地域に愛される和菓子屋を続け、「いなべと言えば八舎」と言われるような存在を目指しています。
〇いなべ菓子店 八舎(はちしゃ)
時間:9:00~18:00
(休)火・水曜日
住所:北勢町阿下喜31
【電話】050-8888-1433
今月号の読者アンケートのプレゼントは八舎名物の「かりんとう饅頭」です。
応募方法は本紙P13へ
