- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県いなべ市
- 広報紙名 : いなべ市情報誌 Link 2025年8月号(vol.261)
執筆:ふるさといなべ市の語り部の会
◆篠立の風穴(かざあな)(藤原町篠立)
篠立の風穴は、昭和52年3月に三重県指定天然記念物に指定されました。鈴鹿山脈三国岳の麓に位置する篠立の風穴は、石灰岩が侵食されて洞穴ができたものとされ、総延長250mで石筍(せきじゅん)や石柱などの鍾乳石が存在しています。また希少なコウモリの仲間や、洞穴性の生き物が生息しており、地質学的、生物学的にも非常に貴重です。
また、この風穴は、滋賀県の河内風穴(かわちふうけつ)につながっているとの伝承が残っており、複雑に入り組んだ二層構造の石灰洞ですが、現在では入り口から180mの地点で崩落しています。
江戸時代桑名藩の家臣が調査の際、コウモリが多すぎて手にした火が消えたと言われ、洞内にはその時書かれた壁書きが残されています。松明(たいまつ)をかざし、筆で壁書きをした先人たちのロマンを感じます。
この風穴は、いなべ市教育委員会の管理のもと大切にされています。管理者の指示に従い、規則を守り、次世代に途切れることなく伝えていきましょう。
〇ユビナガコウモリ
洞穴に住む希少なコウモリの一種。トンボのように素早く飛ぶのが特徴です。
問合せ:ふるさといなべ市の語り部の会 伊藤忠
【電話】090-3583-2827