- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県伊賀市
- 広報紙名 : 広報いが 2025年6月号
■臨床工学課の取り組み
臨床工学課では、人工透析業務・手術室業務・医療機器管理業務を行っています。その中で今回は、人工透析業務の取り組みを紹介します。
人工透析とは、さまざまな原因や疾患により腎臓の働きが低下してしまった場合に、血液中の老廃物や余分な水分の除去を人工的に補う治療方法です。透析治療を行うためには血管に2本の針を刺しますが、血液を循環させる透析治療には多くの流量が必要であり、私たちが元々持っている血管では太さや流量が不十分です。
そこで、人工透析において大切な役割を担っているのがシャントです。シャントとは、人工透析を行うために動脈と静脈をつなぎ合わせた血管のことで、「第二の心臓」とも呼ばれています。このシャントを安心・安全に使用するために、当院では日々スタッフが観察・管理しています。
また、超音波診断装置(エコー)を用いてシャントのより詳細な情報をスタッフ間で共有し、意見交換を行うことで、より良いシャント管理に取り組んでいます。
患者さんに安心して人工透析を受けていただけるように、これからもスタッフ全員で協力して努めていきます。
(臨床工学課 小野寺 樹)