健康 上野総合市民病院だより

◆上野総合市民病院での乳腺疾患の診療について
乳がんは、乳腺疾患の中で、女性の罹患率(りかんりつ)が最も高いがんであり、女性の9人に1人が発症すると言われています。また、若年者から高齢者まで幅広い年代で発症するがんでもあります。
乳がんの診断には視診や触診を行いますが、小さながんや乳房の深くに存在するがんは、それだけでは発見できないことがあります。このため、当院では乳がんの画像診断に力を入れています。令和4年にマンモグラフィ装置を更新し、令和5年にはCT装置をAI搭載モデルに更新しています。また、MRI検査では、DWIBS(ドゥイブス)と呼ばれる全身の検査に加え、乳房を細かく検査する方法も行っています。MRI検査は放射線被ばくすることなく全身を調べることができるため、安心して検査を受けていただけます。
加えて、乳がんを含む乳腺疾患は女性に多い疾患のため、マンモグラフィ検査時には女性の診療放射線技師が対応するなどの配慮を行っているほか、女性の乳腺外科医が常勤医として勤務しています。
乳腺疾患について、医療スタッフが連携し、患者さんに寄り添いながら診療を行っていますので、ぜひ安心して当院をご利用ください。
(診療放射線技師 善財 彩水)