- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県菰野町
- 広報紙名 : 広報こもの 令和7年11月号
■御在所岳に生息する生き物
尾張の国学者・天野信景(あまのさだかげ)は随筆『塩尻(しおじり)』に、享保5年(1720)、湯の山温泉へ湯治(とうじ)に訪れた際に目にした珍しい物事を書き残しています。その中に「産所か嶽の上に湖水あり、夫に䱱魚(サンショウウオ)多し」とあり、御在所岳の山頂にサンショウウオがたくさん生息していたと記しています。サンショウウオと聞くとオオサンショウウオを連想するかもしれませんが、御在所岳での生息は確認されておらず、ブチサンショウウオのような小型のものではないかと考えられています。他にも、アユやアマゴなどの水生生物も見られ、御在所岳の水流の清涼さを示しています。
菰野藩の御典医(ごてんい)を務めた野呂家に伝わる『本草綱目図(ほんぞうこうもくず)』にも様々な生き物の絵が載っています。
■文献にみる菰野の動植物
会場:図書館2階 郷土資料コーナー
期間:令和7年11月1日~令和8年1月25日
時間:9:30~18:00
