くらし まちの話題

■五穀豊穣願い指定文化財「蓑村虫送り」を実施
稲につくウンカなどの害虫を藁で作った松明(たいまつ)の煙で駆除して五穀豊穣を願う伝統的な行事﹁蓑村虫送り﹂が7月13日に、蓑村で行われました。
町長、自治会長などのあいさつの後、約100人の参加者が30本の松明に火を点けて、とづか会館から鳥墓(とつか)神社までの250メートルを、松明を揺らしながら練り歩きました。
虫送りは江戸時代以降全国各地で行われました。近年は農薬の普及により害虫が少なくなってきたため虫送りを行う地域は減少しています。蓑村は明和町で唯一残る伝統行事として毎年7月13日に実施していて、平成26年には町の無形民俗文化財に指定されました。

■地域おこし協力隊の中尾さんが任期終え県内で活動
令和4年7月から明和町地域おこし協力隊として移住促進や空き家対策に尽力してきた中尾拓哉さんが6月末の任期終了を前に、町長室で活動報告を行いました。
中尾さんは、町独自の﹁空き家バンクホームページ﹂を立ちあげて、360度カメラ設置など内見しやすい工夫を行ったことなどの効果が出て、数件だった空き家登録数は20件以上に大幅増加しました。移住相談窓口の設置や情報発信にも積極的に取り組んだ結果、中尾さんは20名に上る町内移住をサポートしてきました。
中尾さんは退任後も「一般社団法人三重県地域おこし協力隊サポートデスク」の一員として、県内の協力隊員のサポートを続ける一方、「合同会社TaNaT(タナット)」の代表として、県からの業務委託による協力隊サポート事業や移住促進活動に従事する予定です。

■卓球全国大会出場の井林蒼葉さんを激励
兵庫県神戸市で7月25日から開かれた「全農杯2025年全日本卓球選手権大会」に三重県代表選手として明星小学校3年の井林蒼葉(あおば)さんが出場しました。6月30日には井林さんは役場を訪れ、抱負を述べて町長から激励を受けました。
井林さんは4歳から卓球を始め、伊勢市の卓球クラブチーム「SKY(スカイ)」に所属。4月に開かれた全農杯2025年全日本卓球選手権大会の三重県予選会でカブ男子の部で予選を突破し、全国大会出場を決めました。
井林さんは昨年も全国大会の出場を決めていましたが体調不良で欠場した経緯があり、今年はその悔しさをばねに全国大会に臨みたいと意気込みを見せていました。

■下御糸小が大淀海岸でカヤック体験
下御糸小学校の5年生は7月3日、大淀海岸でカヤック体験やごみ拾いなどの体験学習を行いました。海での体験学習を通して豊かな自然に触れその大切さを考えてもらうため、同校では3年前から自然体験学習を続けています。
午前中は、大淀海岸でカヤックを体験しました。明和観光商社と一般社団法人NELCrew(ネルクルー)」の職員が講師を務め、水着とライフジャケットを身に着けた児童たちはカヤックの操作方法を教わって海に漕ぎ出しました。
児童たちはすぐにパドル(カヤックを進めるための櫂)の使い方を覚えて、うまくバランスを取りながら1人乗りや2人乗りのカヤックを楽しそうに漕いでいました。また、ボードの上に立ってパドルで水面を漕いで進むウォータースポーツ「SUP サップ」も体験しました。次第にうまく漕げるようになり、スイスイ進む児童もいました。
当日は30度を超える猛暑でしたが児童たちは水しぶきをあげてウォータースポーツを楽しみました。昼食を挟んで、午後からは海岸のごみ拾いや火起こし体験などを行い、海辺の自然を満喫するとともに大切さを学びました。

■大阪・関西万博で「千鳴太鼓」演奏7月2日に出演者らが役場を訪問
開催中の大阪・関西万博で、国内外の団体による大規模な合同演奏会「千鳴太鼓(せんなりだいこ)」が会場内のEXPOアリーナ「Matsuri」で7月13日に開催されました。公益財団法人日本太鼓財団に加盟する日本と外国の団体から約1500人が参加して太鼓を打ち鳴らす特別合同演奏会で、三重県内の8つの太鼓チームも参加しました。当初、1000人の奏者を募集したところ、1500人以上が応募。規模を拡大して名称も「千鳴太鼓」と改めました。
県内の8チームは5月に一堂に集まって合同練習を行うなど演奏会に向けて準備をしてきました。7月2日には万博での演奏を前に業平夢太鼓代表の濱口幸(みゆき)さんと明和太鼓保存会代表の高場一浩さんが役場を訪れ、町長と懇談しました。
万博会場では、プロやアマチュア、国籍や障がいの有無を問わない多様な奏者が出演して、この企画のために作曲された「いのちの響宴(きょうえん)」と近畿ブロック支部による「エネルギア」の2曲を演奏。和太鼓の魅力を国内外に発信しました。