- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県草津市
- 広報紙名 : 広報くさつ 令和7年12月号
■障害のある人の社会参加と地域活性化~共に生きる社会へ向けて~
平成25(2013)年4月に障害者優先調達推進法が施行されました。この法律は、障害者就労施設などが提供する商品やサービスを公共機関などが優先的に購入し、働く障害者の経済面の自立を進めることが目的です。今回は農福連携にも取り組む2つの事業所を紹介します。皆さんもぜひ利用してみてください。
◆ビストロ向日葵(ひまわり)
調理補助や弁当の製造、販売などを通じて、障害のある人に働く場を提供しており、調理や飲食業に興味がある人に適した環境が整えられています。例えば「料理を学びながらスキルを身に付けたい」と希望する人でも、無理なく挑戦しながら働くことができます。また、県内で採れた新鮮な食材を積極的に取り入れていて、地域の農家や生産者との連携や、障害のある人が農業分野で活躍する「農福連携」にも取り組み、地域社会の活性化をめざしています。
◇「湖国滋賀もっとセレクション」金賞受賞!近江茶ジェノベーゼ
ビストロ向日葵を運営する合同会社ふくろうが開発した商品です。県内の茶生産者の高齢化や後継者不足に伴い、耕作放棄地が増加している地域課題に対し、障害のある人と茶生産者が共に携われる取り組みとして生まれました。特産品である甲賀市信楽町の「朝宮茶」の新芽を使用し、パスタはもちろん、パンや肉料理にも合う「食べるお茶」とされ「湖国滋賀もっとセレクション」で金賞を受賞しました。
◆ワークパートナーきらら北山田
障害のある人が、日々の達成感を積み重ねることで、一人の社会人としての自信と意欲が心の中に芽生えてくることを大切にしており、きらきらと輝ける場として「働く場」「暮らす場」を提供しています。地域の飲食店や農家とマッチングを行い、農家が生産した農作物を届ける「やさいバス」にも取り組んでいます。
◇農福連携×株式会社横江ファーム
小松菜や水菜、白菜などの野菜を中心に栽培している会社で、同じ町内の農業者が福祉事業所の利用者と仕事をしていたことがきっかけで、農福連携の取り組みを始めました。野菜くずを肥料化するための処理作業を、年間通じてお願いしています。
ワークパートナーきらら北山田の生活支援員は「横江ファームでの仕事は、利用者にとって自分の仕事が社会と繋(つな)がっていると実感できる場所です」と話されています。
他にも市内で物品販売・サービス提供を行っている作業所があります
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※二次元コードは本紙9ページをご覧ください。
問合せ:障害福祉課(1階)
【電話】561-6972
【FAX】561-2480
