くらし 【特集】共につくろう!多文化共生のまち(1)

市内には56カ国、3,600人(令和7年3月末時点)の外国人が暮らしています。
この10年間で約2倍に増えていて、皆さんの住む地域でも、見掛けることや、接する機会が増えているのではないでしょうか。
「多文化共生」とは、いろいろな国や民族の人たちが、お互いの文化の違いを認め、平等な関係で、地域で一緒に生きていくことをいいます。同じまちに住む一員として、協力し合って生活していくことについて話を伺いました。

◇さまざまな国籍の人が市内で暮らしています

■まずは相手に寄り添うところから
◎フリーランス日本語講師 安居真菜美(やすいまなみ)さん
オンラインや対面で日本語を教える他、草津市国際交流協会(KIFA)主催「やさしい日本語サロン」のスタッフとして運営に携わっている。日本語ボランティア歴8年。

市内在住の外国人に「困っていることある?」と聞くと「こどもの預け先がない」「働き方をどうしよう」や、身近な暮らしの困り事など、言語以外の悩みは日本人と同じです。
私自身もこどもが小学校に入学したとき、学校独自の決まり事に戸惑うことがありました。そんなとき、周りの人に聞いて教えてもらうことで解決できましたが、日本人でさえ知り合いがいなければ、不安なまま過ごす人もいます。もし近所に外国人が住んでいたら、地域の皆さんには、進んで声を掛けてほしいです。外国人だと「外国語で話さないといけない!」と思ってしまうかもしれませんが、ぜひ「やさしい日本語」で話し掛けてみてください。
多文化共生とは、言語の違いだけでなく、価値観の違いも含め、それぞれが大切にしている文化を認め合うことではないかと思っています。互いの国の大切な文化を、みんなで認め合い、守りながら暮らしたいですね。

◇使い方のポイントは3つ はさみの法則
1 はっきり言う
2 さいごまで言う
3 みじかく言う

「やさしい日本語」とは、難しい単語や表現を使わずに、外国人にも分かりやすく表現する日本語です。相手を思いやり「分かりやすく伝えよう」という気持ちで話すことで、外国人に伝えられることがたくさんあります。

◇外国人が希望する情報発信言語

出典:出入国在留管理庁・文化庁「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」

◎日本に住む外国人は外国語よりも「やさしい日本語」のほうが分かりやすい!?