- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県草津市
- 広報紙名 : 広報くさつ 令和7年11月号
■「おはようございます!」の一言で、コミュニケーションが広がります
◎フィリピン出身 坂(ばん)ジョセフィナさん
1992年、日本語を学ぶため来日。2011年の東日本大震災をきっかけに、タガログ語の通訳や翻訳の仕事を始める傍ら、外国人児童生徒通訳やフードバンク滋賀のボランティア活動にも積極的に参加。現在、障害者施設で働きながら外国人機能別消防団にも9年間所属し、イベントや講座でフィリピン料理の講師も務める。
◇来日されて文化や人の対応などで、イメージと違っていたことや困ったことは?
日本はイメージ通りの充実した国で、32年前に草津に来たときは、私の住む地域では外国人は1人だけだったこともあり、皆さん温かく迎えてくれました。生活の上で困ったことは食べ物です。フィリピンではよく食べるグリーンマンゴーやタマリンドといった果実、トマトペーストが売っておらず、京都まで買いに行っていました。今ではフィリピン料理をおせち料理に入れて、アレンジしています。
◇言葉で困ったことや経験からアドバイスはありますか?
来日して1年ぐらいで会話と読みはできましたが、書き文字は今でも難しいです。例えば、苗字の「山本」「山元」と同じ発音でも「もと」には色々な漢字があります。私の苗字も「ばん」ですが「さか」と読まれる方もいます。また、助詞の「―と」「―に」「―で」の使い方が今でも難しいです。言葉が通じないことで、外国人も日本人もお互いにコミュニケーションを控えてしまう人が多いかと思いますが、そんなときはボディランゲージが便利です!単語に身ぶりをつけるだけで伝わった経験があります。
それと大事なのはあいさつですね。「おはようございます!」の一言でコミュニケーションが広がっていきます。あいさつはその地域に溶け込むのに必要な言葉であり、それは世界共通だと思っています。
◇多文化共生のまちになるために私たちができることは?
小さくても、身近な地域で外国人と一緒に楽しめるイベントが増えるといいですね。
日本に住む外国人には、日本の言葉を覚え、文化を知って生活してほしいです。そして、日本人には、身近な外国人の文化を知ってほしいですね。穏やかに生きていくためには、人とのつながりやコミュニティーが必要だと思います。「今日も一日ありがとう」と言えて、みんなで助け合って暮らせる地域社会になってほしいですね。
■草津市国際交流協会(KIFA)
KIFAは、国際交流と多文化共生を進める団体です。現在、会員やボランティア(ホストファミリー、イベントスタッフなど)を募集しています。詳しくは、KIFAのホームページをご覧ください。
■安居さんと学んで使おう やさしい日本語講座
日時:来年1月15日(木) 10:00~12:00
場所:キラリエ草津6階大会議室(大路二)
定員:60人〔先着順〕
その他:手話通訳・託児(12月25日(木)までに事前申込要)あり
申込み:来年1月9日(金)まで
申込み・問合せ:まちづくり協働課(2階)
【電話】561-2337
【FAX】561-2482
■多言語翻訳にはこれが便利
多言語音翻声翻多訳訳アプリ「VoiceTra(ボイストラ)」
◎詳しくはこちら
※二次元コードは本紙P.3をご覧ください。
問合せ:まちづくり協働課(2階)
【電話】561-2337
【FAX】561-2482
