- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県草津市
- 広報紙名 : 広報くさつ 令和7年11月号
■今月は「秋のこどもまんなか月間」です
こどもの権利を守り、こどもたちが健やかに育つ環境をつくることは、未来の社会を豊かにする一歩でもあります。この機会に、こどもの人権について考えてみてはいかがでしょうか。
■こどもの人権ってなに?
「こどもの人権」とは、全てのこどもが「守られ、育ち、自由で平等に生きる権利」を持つことを意味します。国際的には、平成元(1989)年に国連で採択された「こどもの権利条約」が基盤となっていて、日本も平成6(1994)年に批准しています。
具体的には、こどもたちには「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」があり、安全な生活環境、教育、意見表明の自由などが保障されています。
■こどもをとりまく環境の変化
こどもたちの生活環境に関する課題は、少しずつ改善されてきていますが、まだ少なくありません。例えば、虐待やいじめといった問題は、依然として見過ごすことができません。
また、現代の社会ではデジタル技術の普及に伴い、こどもたちがインターネット上でトラブルに巻き込まれるケースが増えています。SNSによる誹謗中傷やプライバシーの侵害が起こることもあり、デジタル社会の進化を追い求める以上、こどもたちを守る仕組みづくりが必要です。
■こどもたちに明るい未来を届けるためにできること
近年では、地域ぐるみでこどもたちを支える「居場所づくり」が広がり、放課後の学習支援や交流の場を提供する活動が増加しています。これにより、こどもたちが安心して自分らしく過ごせる環境が少しずつ整備されてきています。
また、学校ではこどもたち自身が自分と他者の権利について学び、互いを尊重する力を育む取り組みが進んでいます。家庭においては「どうしたい?」「何を感じた?」という問いかけが、こどもたちが意見や希望を伝えられるきっかけとなり、こどもたちの権利を尊重することにつながるでしょう。
このような教育や地域活動をさらに広げ、こどもたち一人一人が自分の輝きを持ちながら成長できるようになることが大切だと考えられます。
さらに、デジタル社会の課題に対しては、フィルタリング機能の利用や家庭でのネット利用に関するルールづくりなど、大人が環境を整備するとともに、こどもたち自身がリスクを正しく理解する教育を進めていくことが重要です。
■みんなでこどもをまんなかに
こどもたちが「まんなか」にいる社会とは、こどもたちが大切にされ、笑顔で過ごせる環境ができていることであり、それを実現するためには、家庭や学校、地域、行政、企業が連携していくことが重要です。
難しい課題に感じるかもしれませんが、一人一人ができることは身近なところにあります。「おはよう」「元気?」と声を掛けるだけでも、こどもたちの気持ちはぐっと明るくなるでしょう。そんな小さな積み重ねが、社会全体を変える力につながります。
こどもたちの笑顔は、社会にとって大きな希望であり、その笑顔を支えるために「こどもまんなか」の社会をめざして、一歩を踏み出してみませんか。
問合せ:人権センター
(大路二、キラリエ草津3階)
【電話】563-1177
【FAX】563-7070
