- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県守山市
- 広報紙名 : 広報もりやま 令和7年11月15日号
*緑の葉と水の雫をモチーフにした守山ブランドのロゴマークです。
小さな活動が種となって、大きく育つ「守山」をイメージしてタイトルをつくりました。
■国重文 十一面観音立像(じゅういちめんかんのんりゅうぞう)の保存修理
▽作家·井上 靖(いのうえやすし)の作品にも登場した麗しき立像
福林寺(木浜町)で約100年ぶりに保存修理
国重要文化財に指定されている、福林寺(木浜町)の本尊十一面観音立像が、大正9年以来約100年ぶりに約10ヵ月をかけて修理され、美しい姿で戻りました。
平安時代の作で、像高162.2センチメートル。作家の井上靖の小説「星と祭り」の中で「仏様というより天平時代の貴人でもそこに立っている感じを受ける…ひたすら気品高い観音像である」と書いている、美しい十一面観音立像として知られています。高木 慈恵(たかぎじけい)住職や地域の人たちに大切にされてきましたが、長い年月を経て、頬や脇腹などの彩色の浮き上がりが見られたことから修復されました。
このほか、織田 信長(おだのぶなが)の焼き討ちで焼失したとされる阿弥陀三尊(あみださんぞん)の脇侍観音勢至菩薩(わきじかんのんせいしぼさつ)像も復元されました。
本尊の十一面観音立像は普段は秘仏として祀(まつ)られていますが、修復記念として44年ぶりに御開帳され、多くの人が参詣に訪れました。
