くらし 〔特集〕統計からみる甲賀市 ~数字で『まち』をのぞいてみよう~

みなさんは、自分たちが住んでいる甲賀市が、どんなまちか知っていますか?
人の数やお店の数、田んぼの広さや車の台数など、まちのいろいろなことは「統計」という数字で知ることができます。
さあ、一緒に数字で『まち』をのぞいてみましょう!

■そもそも統計って何?
◆「たくさんの人やものごとを調べて、数字を使ってその特徴やようすを知ること」
たとえば…クラス全員に「1日に何時間スマホを使っているか」を聞いて、平均や違いを数字でまとめて、「クラスの8割が1日2時間のスマホを使っている」など全体の様子を知ることをいいます。

■スゴイぞ!甲賀市の1番!!
さまざまな統計データから、滋賀県内で甲賀市が1番のものを集めてみました!一部をご紹介!!

◆酒蔵の数
県内約30の酒蔵のうち、9つもの酒蔵が市内にあります!鈴鹿の伏流水と良質な酒米があり、酒作りの環境が整っていたことや、旧東海道などを往来する旅人を酒でもてなす習慣があったことが、酒蔵の数に表れています。
〔出典:甲賀酒造協同組合調べ〕

◆お茶の生産量
滋賀県産の茶の約9割を生産しています!市内には「土山茶」と「朝宮茶」があり、土山茶は県下一の生産量(約434t/年)です。朝宮茶は日本五大銘茶に数えられると共に、約1200年前から栽培される最も古い産地の一つです。
〔出典:茶生茶実態調査(令和6年度)〕

◆工場の数
工場(製造事業所)の数が一番多く、県内で最も工業が盛んなまちです!国道1号、新名神高速道路など広域交通網が整備され、物流拠点も多く、広大な土地があるなどから、多くの企業が立地しています。
〔出典:令和3年経済センサス-活動調査〕

■〔10年前と比べてみました!!〕まちの変化を統計で見てみよう
◆出生数(年間)
2013年 751人 → 2023年 510人
増減 ー241人(ー32%)

出典:甲賀市保健衛生活動年報

◇少子化は全国的な課題です。市では特に若者や子育て世代の支援に力を入れています!
子育てハンドブック「ここまあち」には、子育ての支援制度や相談窓口、施設情報などがまとめられています。ご活用ください!

水口子育て支援センター 中西さん
・子育てのこと、ちょっと話にきませんか?センターでお待ちしています!

◆外国籍市民の人口推移
2013年
外国籍市民の人口 2,594人
総人口に占める割合2.77%

2023年
外国籍市民の人口 4,514人
総人口に占める割合 5.10%

増減
外国籍市民の人口 +1,920人
総人口に占める割合 +2.33%
〔1.74倍増加〕

特に増加している国(ベトナム)
2023年では1,054人も!

出典:滋賀県総合企画部国際課調べ

◇国籍に関係なく、すべての市民の『生活の質』向上をめざします。
外国籍市民の人口が総人口の5%を超え、国籍も多様化している本市では、昨年5月「多文化共生センター」を開設。
また、新たに外国籍の市職員を採用し、多文化・多言語に対応できる体制を整えています。

多文化共生推進室 上原さん
・外国籍市民に安心して暮らしてもらえるよう、生活全般を支援しています。

外国人相談員 チャンさん
・市役所1階でベトナム語通訳などを担当しています

◆一人あたりごみ排出量(年間)
2013年 318Kg/人 → 2023年 304Kg/人
増減 ー14kg/人

出典:一般廃棄物処理実態調査

◇環境意識や社会の変化でごみは減少傾向。さらなる減量や再資源化をめざします!
市が、全国的に先駆けて取り組んだ「生ごみ堆肥化循環システム」や、「フードドライブ」などの普及をさらに推進していきます。

生ごみ堆肥化循環システム

生活環境課 杉田さん
・生ごみ堆肥化循環システムを使って作った堆肥で、野菜や植物を育てよう!

■夏休みの自由研究で統計をテーマにしました!!
第72回統計グラフ全国コンクールに入賞された橋詰さんに統計グラフを作る際のポイントをお伺いしました!

希望ヶ丘小学校5年生 橋詰 唯花(はしづめ ゆいか)さん
・シーグラスはひょう着ゴミ 私にとっては宝石

◆シーグラスとは
海岸や水辺で見られるガラスの破片のこと。波や砂によって角が丸くなり、曇りガラスのようになっているのが特徴。

◆きっかけは、好奇心。そこから統計へ
海で見つけて興味を持ったシーグラス。びわ湖に行ってさがしてみたら、なんと253個発見!そこから、びわ湖をぐるっと1周調べて分かったことを夏休みの宿題として統計グラフにまとめました。

◆見やすさにこだわり、何度も修正!
はじめは、棒グラフで表そうと思ったけど、紙におさまらなくて、どこで拾ったのかもわかりにくくなりました。それで、びわ湖の地図と円グラフを使うことにしました。シーグラスの数がひと目でわかるように、色にも気をつけて、何回もやり直しました。

◇Point
・拾った数が多いほど、円グラフを大きく!
・シーグラスの色と同じ色で円グラフを塗り分け!
・拾った場所の特徴も細かく記録!

◆調べるうちに新たな気づきが
いろんな場所を調べるうちに、びわ湖の西側は風がつよくて波も高いことに気づきました。「もしかして、風や波でシーグラスがうごいてるのかも?」と予想し、びわ湖の水や風の動きが分かる資料をまとめて発表しました。

◇Point
・気づいたことを元にいろいろ調べている!
・地図をつけることでどこで拾ったのか一目でわかる。

■あなたの“気になる”を統計グラフで作ってみよう!
◆滋賀県統計グラフコンクール募集中!!
応募資格:県内に居住または通勤、通学している方(小学1年生から)
テーマ(課題):テーマは自由です。
応募締切り:9月5日(金) 17時必着

・詳しくはこちら(本紙QRコードよりご覧ください。)