- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県甲賀市
- 広報紙名 : 広報こうか 2025年10月1日号
◆第43回 大腸がんについて知っとこうか
放射線診断主任部長 山崎 道夫(やまさき みちお)
大腸がんは、がん罹患数が一番多いがんです。検診は、40歳以上の方には年1回、2日間にわたって検便検査を行うことを勧めています。国はこの検査の普及を進めていますが、残念ながら受診者数はなかなか増えていません。
「検便でがんが分かるのか」「私は痔があるから受けても無駄」と思われている方もいるかもしれませんが、毎年行うことにより早期のがんを見つけられる可能性が高くなります。検便による大腸がん検診は、安価で安全で痛みもなく行える検査ですので、受けられることをお勧めします。
検診で精密検査が必要となると、内視鏡検査を受けることになりますが、わが国ではこの内視鏡の受診率が低いのが現状です。前処置や内視鏡による苦痛を耳にする機会は多いですが、希望者には軽い麻酔などを用いて苦痛の少ない検査を心がけていますので、安心して検査を受けるようにしてください。
大腸がんの検診は超高齢社会の到来で更に重要になっています。皆様ためらわずに検診を受けるようにしてください。
◇大腸CTという選択肢も
どうしても内視鏡が難しい方には、大腸CTという検査方法もあります。痛みがなく、検査時間も短いのが特徴で、健康保険も適用されます。
※詳しくはご相談ください。
問合せ:公立甲賀病院 地域医療支援病院 地域がん診療連携拠点病院 滋賀医科大学地域医療教育研究拠点
【電話】62-0234【FAX】63-0588
※「山崎」の「崎」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。