文化 【特集】新春対談 文化芸術の溢れるまちづくり~東近江市で育む心の豊かさ~(1)
- 1/24
- 次の記事
- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県東近江市
- 広報紙名 : 広報ひがしおうみ 令和8年1月号
今年の新春対談は、昨年2月に東近江市名誉市民の称号を受けられました陶芸家で布引焼窯元の小嶋太郎さんと小椋市長に本市の魅力や文化芸術の振興について対談していただきました。
市長
あけましておめでとうございます。昨年は市政各般にわたり温かいご理解とご協力を賜り心からお礼を申し上げます。今年も精一杯頑張ってすばらしいまちづくりに励んでいきます。
小嶋
あけましておめでとうございます。昨年は名誉市民という栄誉ある称号をいただき、私の人生の中で一番大きな出来事でした。今年はこれを自分の糧として新しい何かができればと思っています。
■1年を振り返って
市長
昨年は昭和100年、戦後80年、そして東近江市が発足して20年という大きな節目の年でした。
滋賀県では44年ぶりに国スポ・障スポ大会が開催されました。本市では8種目を開催し、市民の皆さんには温かい気持ちで選手や大会関係者の皆さんをお迎えいただきました。このことにより、東近江市が一丸となって本大会を成功裏に終えることができたと思っています。また、大阪・関西万博では、蒲生地区まちづくり協議会などが中心となってブースを開設し、ガリ版印刷のPRをしていただきました。
さらに本市では市長選挙、市議会議員選挙がありました。新たな体制も固まり、令和8年は新体制でのまちづくりが本格的に始まります。
小嶋
昨年は名誉市民という称号をいただき、私にとって本当に感慨深い年でした。初めて名誉市民という言葉を聞いたのは昭和45年の万博に向けて太陽の塔を一緒に制作していた岡本太郎さんが信楽町の名誉町民として表彰された時のことでした。その後、東近江市に住むようになってからは尊敬する中路融人さんが名誉市民に選ばれました。そして今度は自分が同じ称号をいただくことになり、身の引き締まる思いであると同時に深い感動を覚えました。
また、昨年の大阪・関西万博では、息子がJRからの依頼を受け、琵琶湖などをテーマにした作品を出すことになり、たくさんの人から注文をいただきました。時を隔てて親子二代にわたる関わりを持つことができ、大変光栄でした。
■東近江市の魅力発信について
小嶋
私が東近江市で窯を開いたのは、緑釉という10世紀後半に焼かれた歴史ある陶器が布引山から発掘されたことがきっかけでした。その緑釉を自分で作ろうと試行錯誤した結果、七彩天目というたくさんの釉薬で色付けをしていく技法を確立することができました。窯元の周囲には当時からすばらしい自然があり、若松天神社の桜やそこに住む梟などに心を打たれ、自分の作品の中で表現したいと思い作り上げたものが「布引焼」の始まりでした。また、ちょうどこの地が行政ニュータウンになるタイミングで、私の信楽で培った技術や感覚をいかし、東近江市の歴史や文化をレリーフという形で作品にし、各公共建築の一部で表現する機会もいただきました。このように東近江市には豊かな自然をはじめ、魅力が無尽蔵にあると思いますので、市民と行政がそれぞれの立場で東近江市の魅力を発信していくべきだと思っています。
市長
1市6町が市町合併したことの最大のメリットはスケールメリットです。私はよく森・里・川・湖と表現していますが、源流から河口までひとつの地域で完結し、その上に千年を超える歴史と多様性のある自然が共存している地域は全国を探してもなかなかありません。例えば、聖徳太子に代表されるように、本市には1400年の歴史が凝縮され、各地に散らばっています。市民の皆さんはこのすばらしさをあまり認識されていないと思います。この東近江市のすばらしさを感じて、市民自らがSNSなどを活用して発信する。これが一番大きな効果につながります。また、市としてここ数年、観光協会の充実など観光政策に力を入れてきましたがまだまだ足りないものがあると思っています。メディアを最大限利用することも必要だと考えています。
