健康 《特集》活動量が減る冬にこそ竜ウォーク!

■80歳代になっても元気に歩けるからだづくり
▽「歩く」ことはQOL(クオリティオブライフ)(生活の質)の要です!
弓削メディカルクリニック 理学療法士・言語聴覚士
田口 裕(たぐちゆう)さん
歩くことは日常の基本的な移動手段で、自立した生活を送るためにとても大切なことです。普段から歩くことが少ない人は、転倒しやすく外出の機会も減ります。また、健康のためにも非常に大切なことで、高血圧・肥満・糖尿病・動脈硬化の改善、骨の強化などに効果があります。幸福感を生む脳内物質が分泌されることもわかっており、心の健康にも役立ちます。ながーく(長い時間・長い距離・何歳になっても)歩くためのからだづくりと歩き方を身につけましょう。

▽歩くことのメリット
・フレイル予防
・認知症予防
・転倒予防
・生活習慣病予防
・骨の強化
・肥満の解消
・男女問わず一人でもできる
・全身をまんべんなく使える適度な運動
・人と交流する機会がうまれる など

■ながーく歩くための、からだづくりと歩き方
▽足の機能を高めよう
楽に歩くためには足の裏の柔軟さや、足の指がよく動くことが大切です。特に小指や薬指のある足の外側のマッサージや、足指じゃんけんで指を動かすことを意識してください。青竹踏みなども効果的です。

▽足裏の中心で支えよう
体重を最も楽に支えられる位置は脛(すね)の骨の下です。これは足の裏でいうと中指と踵(かかと)を結んだ線と内側と外側のくるぶしを結んだ線の交わるところで、ここが足裏の中心と言えます。

▽胸から歩こう
歩行というと足を前に出して進むイメージがありますが、実際は上半身が先に進みます。胸から歩くイメージです。
(1)上半身が先に前に進み、
(2)それに伴って支えている側の脚が前に倒れます。この倒れる力が前方へ進む力になります。
(3)上半身を追いかけるように反対の脚が出ます。

■フットケア「自分の足を大事にしていますか??」
●足も年齢とともに変わる ~毎日、観て・触れて・いたわって~
フットケアとは、足のケア全体の総称です。足の観察から、足浴、爪切り、タコや魚の目のケア、マッサージ、保湿、創傷処置など、その内容はさまざまです。フットケアの目的は、足病変の予防・早期発見により、足の健康を保ち、快適な日常生活を送れるように援助することです。

●今日からフットケア習慣を。その一歩が未来の自分を守ります。
▽フットケアの基本
(1)セルフチェック(足の観察)
観て、触れて、皮膚ケアでいたわりましょう。

(2)洗浄(入浴)
泡で優しく洗いましょう。傷・タコ・むくみはありませんか。乾燥していませんか。

(3)皮膚ケア(角質除去)
ヤスリはゴシゴシしないように。傷をつくらないために一方向に確認しながら動かしてください。

(4)皮膚ケア(保湿)
皮膚ケアは細菌の侵入を防ぐ役割があります。優しくいたわりましょう。

・外用薬の適切量の目安
手のひら2枚分の面積に塗る場合
[軟膏・クリーム]…人差し指の先から第一関節まで
[ローション]…1円玉大

(5)爪ケア(爪切り)
爪切りは四角をイメージし、角を削って引っ掛かりを予防しましょう。

・足爪の切り方
※詳細は、本紙またはPDF版をご覧ください。

■令和7年度出前講座のご案内
福祉課では、竜ウォークやフットケア、認知症などさまざまなテーマで、年代を問わず町民の皆さまや、町内団体を対象に「出前講座」を行っています。「自分の健康は自分で守る!」きっかけとして、ぜひご活用ください!
※詳細は本紙掲載の二次元コード参照(講師代が必要な講座もあります)

問合せ:地域包括支援センター(福祉課内)
【電話】58-3704