- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府舞鶴市
- 広報紙名 : 広報まいづる 2025年10月号 Vol.1076
■いつもの状態を知ろう
女性の9人に1人が、かかるといわれている乳がん。30~64歳の女性では、乳がんが、がんで命を落とす原因の第1位です。
しかし、早期に発見すれば治癒の可能性が高まります。その鍵となるのが、日々のセルフチェックです。
日頃から自身の胸を見て、触って、いつもの状態を知っておくことが大切です。
■乳がん検診の質の高さ
舞鶴市の乳がん検診の受診率は、全国平均を大きく上回っています。また、その中でも「要精密検査」と判定された人のうち、実際にがんが発見される割合(陽性反応的中率)は、全国平均が5・45パーセントであるのに対して、舞鶴市は14・3パーセントと高い割合になっており、がんでない人への不要な精密検査のリスクを減らし、正確にがんを見つけ出すことができているということです。

※「令和4 年度地域保健・健康増進事業報告」より
■胸を意識する習慣を付けましょう
乳がんの早期発見には、日頃から胸を意識することが大切です。次の4つのことに気を付けましょう。
・自分のいつもの胸の状態を知る
・乳房の変化(しこりや分泌物)に気を付ける
・変化に気が付いたらすぐ医師に相談する
・2年に1回の乳がん検診を受ける
■月に1回、1分のセルフチェックを
小さな変化に自分で気付くことが、早期発見の大きな一歩となります。セルフチェックの方法は、動画で詳しく紹介しています。右コードからアクセス可。
※二次元コードは本紙をご覧下さい。
■乳がんは自分で見つけに行くことが大切
◇安心して受診してもらえる乳がん検診
乳がんは、直径2 センチ以下で発見されれば、10年後の生存率は90パーセントと高いですが、2センチを超えると生存率が大きく下がります。そのため、いかに早くがんを見つけられるかが重要です。
舞鶴市の乳がん検診は、受診率や要精検率(精密検査が必要と判定される割合)、がんの発見率、0・1 期の早期でのがん発見率の4 つの指標で、国の平均を上回る高い水準を維持しています。全国でも数少ない最高ランクの資格を持つ読影医が、すべてのマンモグラフィー画像を診断している点が大きな強みです。市民の皆さんが安心して受診できるよう、正確な診断のための努力を日々重ねています。
◇2年に1回、1・2 時間だけ自分のための時間を
マンモグラフィー検査は、痛みを伴う検査ですが「2年に1回なら我慢できる」という声も多く聞かれます。自覚症状がなくても定期的に検診を受けることが大切です。
また、乳がんは体の表面のすぐ下にできるため、他のがんと違って、月に1回のわずか1分のセルフチェックでもしこりを発見できる可能性があります。
検診とセルフチェックを習慣化し、忙しい毎日の中でも、ご自身の健康を守るために少しだけ時間を使ってみましょう。
おおえ乳腺クリニック
大江 信哉 医師
担当:健康づくり課
