- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府綾部市
- 広報紙名 : 広報あやべねっと 令和7年11月号
9月19日に開催された第3回人権を考えるセミナーの内容をお知らせします。
■「私たちは部落差別とどう向き合っていくのか」
鳥取市人権情報センター 衣笠尚貴さん
◇見えない差別に気付く勇気
講師の衣笠さんは、参加者に「部落差別は今でもあると思いますか」と問いかけ、自身の周りで実際に起きた3件の結婚差別の事例を紹介。「自分の周りに特別多いわけではない。社会には、差別が多く存在している。その実態を知ってもらいたい」と話しました。また、差別は「する人」「受ける人」「その他大勢の人」に分けられると指摘。無自覚や無意識のうちに行われていることも多く、差別を受けた本人は指摘したくても、周囲の反応を気にして言い出せないことが少なくありません。差別を無くすためには、周囲の人が差別に気付き、声を上げることが大切。衣笠さんは、「差別は、見ようとしなければ見えないもの」と訴えました。
誰もが安心して心豊かに暮らせる社会をつくるためには、一人一人が人権意識を高め、差別に気付き、解決へとつなげる行動をとることが重要です。研修などの機会を通して、人権について学び続けましょう。
