くらし [特集]今年も暑い 賢く安全に夏をのりきろう(1)

近年、気候変動により地球全体の気温が上昇し、最高気温が35℃以上の猛暑日や最低気温が25℃以上の熱帯夜の日数が増加しており、今年も早い時期から厳しい暑さになる日が続いています。
熱中症は誰でもかかる危険性がありますが、正しい予防方法を知り、普段から気を付けることで防ぐことができます。
暑い夏を賢く安全に乗り切るために、熱中症対策について考えてみませんか。

熱中症は、暑い環境で体内にこもった熱を放出できないことによって発症する障害の総称です。
めまいや嘔吐、頭痛などの他、症状が進むと、意識障害やけいれん、肝・腎機能障害、場合によっては命が危険にさらされることもあります。

これからの時期、年々患者数が増加し社会問題になりつつあるのが熱中症です。昨年、全国では約10万人近くの方々が熱中症で救急搬送され、中には、尊い命が失われたケースも報告されております。
宇治市では、熱中症予防のための産学と連携した啓発活動や小中学校体育館の空調整備、クールスポットの設置など、さまざまな取り組みを進めておりますが、市民の皆さま一人ひとりの予防意識が何よりも大切です。
熱中症について正しい知識を身に付け、体調の変化に気をつけるとともに、こまめな水分補給、適切なエアコンの使用、暑さを避ける工夫をぜひ心がけていただき、健康で安全な夏をお過ごしください。
宇治市長 松村 淳子(まつむら あつこ)

■データで見る熱中症の実際

例年、夏季は救急要請が増加する傾向にあり、救急出動が多くなると、待機する救急車が無くなり、到着が遅くなる可能性があります。皆さん一人ひとりが、熱中症対策を行うことで、自身の命を守るだけではなく、救急車を必要とする誰かを救うことにもつながります。

◇時間別(令和6年)

・臓器の温度(深部体温)が一日の中で最も高くなる夕方に注意!また、夜間の熱中症も注意を!

◇屋内のエアコン使用状況(令和6年8~9月)

◇発生場所(屋内・屋外)(令和6年)

・屋内での熱中症にも要注意!

データの出典:宇治市消防本部

問合せ:消防本部警防救急課
【電話】39-9403