子育て [特集]子育てにやさしいまちづくりで宇治をもっと好きになる(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府宇治市
- 広報紙名 : 宇治市政だより 広報うじ 令和7年9月1日号
まち全体で子どもを見守り支える風土を育み、安心して地域で子育てができる環境を整えるため、宇治市では「子育てにやさしいまち実現プロジェクト」として、様々な取組を行っています。
今年度から木幡・御蔵山エリアで、商店・住民の交流を促進することで地域への愛着醸成を図り、子どもが健やかに育つ環境づくりに取り組む新たなプロジェクトが始まろうとしています。プロジェクトのコアメンバー4人にお話を伺いました。
■自分が好きな街をより多くの人に好きになってほしい
・川魚専門店 うなぎのしお冨
潮見 禅(しおみ ゆずる)さん
◇子どもは宝
幼い頃から商店街はとても身近な存在でした。自分が生まれ育ち、愛着もあって大好きな地元を、もっと多くの人に好きになってほしいという気持ちが活動の原点です。
街の未来を考えたときに、子どもの存在はとても大切です。自分も子育てをする中で大変なこともありますが、それを超える面白さや楽しさを感じています。子育てに対するイメージがもう少し良くなればいいという気持ちを持って取り組んでいます。
◇まち全体で見守り育てる
個人商店の良いところはやはり人との触れ合いができることです。人との触れ合いが希薄化している現代、困った時には相談できるような関係は、とても貴重です。個人商店の集まりである商店街には、まち全体で子どもを見守り育てる環境が潜在的にあるように思います。
今回のプロジェクトで、これから何ができるかとても楽しみです。何よりも仲間ができたことが嬉しいです。
■自分の「帰る場所」が、これからも「帰りたい場所」であってほしい
・立命館大学2年生
安井 悠(やすい ゆう)さん
◇人が集いつながる街に
父が御蔵山商店街の通りにある和菓子店を営んでおり、日々の生活の中で商店街の人たちとのつながりが当たり前になっています。
就職などで宇治を出ることになったとき、自分の「帰る場所」が寂れて人のつながりも無くなってしまうのは嫌だという気持ちで活動しています。
◇子どもが楽しめる場所
高校3年生の時に参加した「宇治市未来キャンパス」をきっかけに、「まるはじマルシェ」を地元商店街の近くで始めました。自分が幼い頃に楽しみにしていた地蔵盆が今は行われていないことを知って、子どもが楽しめる場所をつくりたいという想いを実現したものです。2回目からは「六地蔵・近所のお店をたべあるきまつり」と同時開催しています。
今回のプロジェクトでは、地域の方々が自分のまちに誇りを持ち、もっと関心を持ってもらえるような活動にしたいと思っています。そしてこの活動を通して、「この地域をもっと良くしたい」と思ってもらえることを目指しています。
■老若男女関係なくほっとでき、憩える地域にしたい
・ラジオ体操インストラクター(ラジねえ。)
上羽 悠雅(うえば ゆうが)さん
◇大好きな地元で
家が御蔵山商店街にある鶏肉精肉店を営んでおり、幼い頃から商店街で遊んでいました。今でも六地蔵の駅に着くと自然と体の力が抜けてほっとします。愛着もあり大好きな地元で、お世話になった人たちのために活動できることを、とても嬉しく思っています。
◇子どもが街を好きになる
商店街も高齢化が進んでいて、後継者の問題などこれからのことを考えたときに、地域で育った子どもたちが街を好きになり、「この場所で暮らしたい」「帰って来たい」と思えるような環境を整えることが大切です。
また、私が幼い頃お世話になった近所の方々も今は高齢になられており、その人たちが笑顔で楽しく過ごしてほしいという想いもあります。子どもが街にいるだけで街の雰囲気が変わり、周りの人を笑顔にする力があると思います。地域全体が、老若男女関係なく憩える場所になるような活動にしたいです。
■子どもに明るい未来を見せたい、暮らしやすいまちを残したい
・西村防災設備株式会社
西村 太希(にしむら だいき)さん
◇子どもに明るい未来を
自分自身も子育てをする中、子どもに明るい未来を見せたい、暮らしやすいまちを残したいという想いで取り組んでいます。
子どもの成長にとって、家庭や学校以外での大人との出会いはとても貴重だと思います。プロジェクトでは、子どもが様々な大人と交流できる居場所やイベントを企画できればと考えています。
◇ワクワク感しかない
防災を「自分ごと」に感じてもらうために、地元のマルシェなどで消火器体験ができるブースを出展したり、火災体験ボードゲーム「もしかじ」を考案して体験会などを実施したりしています。プロジェクトではそれぞれの得意分野を活かして、地元をより元気にできる取組をしたいです。宇治で生まれ育ち、宇治を離れた時期もありますが、地元での人との出会いで今はもっと宇治のことを好きになっています。これから始まることに今はワクワク感しかないです。
■木幡・御蔵山エリアの新たなプロジェクト
子育てにやさしいエリアを目指して、プロジェクトは3カ年の計画で進み、今年度は仲間づくり等、取組の土台を整えます。7月に開催された第1回目のワークショップにお邪魔しました。
ワークショップでは、コアメンバーをはじめ関係者が約20人集まり、想いを共有しました。12月には、広くアイデアを集めるイベントの開催を予定しています。
1年目:土台作り
↓
2年目:実践
↓
3年目:持続可能な仕組みづくり
・地元をもっと元気にしたい
・子どもも大人も楽しめる場所に