- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府亀岡市
- 広報紙名 : 広報かめおか 令和7年10月号(第051号)
市民の皆さんの健康に関して、今回は亀岡市立病院の内科医長が、専門分野についてお話します。
亀岡市立病院
内科医長
松木 あゆみ(まつき あゆみ)
■不整脈について
「不整脈」という言葉を、一度は聞かれたことがあると思います。
「脈拍が乱れている」病態を表す総称ですが、ひとくちに不整脈といっても、その中にはさまざまな疾患が含まれています。脈が速くなるもの、遅くなるもの、脈が飛ぶもの、脈のリズムがバラバラになるもの、などがあり、治療方法がそれぞれ違います。
不整脈で受診されるきっかけも、「動悸やふらつきなどの症状がある」「たまたま健診で心電図の異常を指摘された」「血圧計で不整脈のマークが出た」などの場合があります。
診断のためには、まず「どの種類の不整脈か」をとらえる必要があります。そのために、通常の心電図検査に加え、24時間装着するホルター心電図検査、症状が出たときに心電図を記録できる携帯型心電計の貸し出しや、心臓超音波検査などを組み合わせて診断をします。患者自身のスマートウォッチなどで不整脈が記録されていることもあります。
自覚症状がない場合もありますので、普段から自身で手首の脈を触る「検脈」や血圧測定を習慣にしていただくと、異常に気づくきっかけになります。ぜひ健康管理に取り入れてみてください。