- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府長岡京市
- 広報紙名 : 広報長岡京 2025年6月号
本市の姉妹都市である米国マサチューセッツ州・アーリントン。都市間の友情だけでなく、子どもの未来や夢を育む交流にも取り組んできました。21年目を迎えた交換留学事業の様子を紹介します。
■姉妹都市“アーリントン”
アーリントンとの関係は、市民の草の根交流から始まりました。その後、1984年9月に長岡京市と姉妹都市盟約を締結。そこから文化や教育をはじめとする分野で交流が続き、昨年40周年を迎えました。
2004年、長岡第三中学校とアーリントン・オトソン中学校の姉妹校締結をきっかけに、学生の短期交換留学事業がスタート。21年間で約350人が訪米、約200人が訪日しました。
■半年かけて留学の準備
留学への道は、前年の夏ごろから始まります。市内の公立中学校から希望者を募り、2回の面接を経て10月ごろにメンバーが決定。11月からは週に1回開催される学習会に参加します。英語の勉強はもちろん、現地の子どもたちに日本語や日本文化を伝える練習をして本番に備えます。
アーリントンへは、4月末から5月上旬に訪問します。
○留学までのおおよそのスケジュール
■訪米中の活動
アーリントンに滞在中の約10日間は、ホストファミリーの家で生活します。現地の家庭の暮らしに直接触れられる、とても貴重な機会です。
○学校訪問
小学校や中学校、高校を訪問して一緒に授業を受けたり、学習会で準備した踊りや歌を披露します。折り紙、けん玉などの日本文化や長岡京市の紹介も。
○アクティビティ
学校訪問以外にも、町役場や消防署、警察署、ケーブルテレビ局を訪問したり、近郊の大都市ボストンで野球観戦をしたりと、現地の文化に触れる活動もします。
■留学生の受け入れも
7月ごろにはアーリントンからの留学生が長岡京市を訪れます。ホームステイをしながら市内の学校を訪問して一緒に授業を受けたり、名所を巡ったりしながら日本文化を体験します。
■留学を終えて
○今年の留学メンバーの中から、リーダーの2人に感想を聞きました。
ホストファミリーや現地の人たちは、私が英語で理解しきれない時があっても、理解できるまで優しく寄り添ってくれたので安心して過ごせました。
近藤 千紘(こんどうちひろ)さん(長岡中3年生)
現地の生徒は自分で授業の科目を選択しているからか、行動が意欲的に感じました。そういったところから自主性が育つのだろうなと思いました。
森下 幸俊(もりしたゆきとし)さん(長三中2年生)
○留学に帯同した市職員にも話を聞きました。
この取り組みは、未来の自分を大きく見つめ直すことができ、日本とアメリカをつなぐ素晴らしいものです。アーリントンとの絆を強くしていくとともに、これからもずっと事業を継続できるように取り組んでいきます。
山﨑 智之(やまざきともゆき)(学校教育課)
問合せ:学校教育課学務係
【電話】955-9544【FAX】951-8400