- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府京丹後市
- 広報紙名 : 広報京丹後 2025年6月号(第255号)
■自然の恵みと愛情がつまった、おいしいお米―
山下優紀(やましたゆき)さん明治(あきはる)さん
丹後町宇川地区で農薬や化学肥料を使用しない安心安全なお米を育てる〝ヤマウカワファーム〝。営むのは山下明治さん、優紀さん夫妻。5年前に明治さんのお父さんの故郷である京丹後へ移住してきました。東京出身の明治さんと大阪出身の優紀さんが出会ったのは、海の向こう、ニュージーランドだったそうです。
「自分はワインづくり、妻はオーガニック先進国での暮らしを体験するために海外に渡り、ニュージーランド、オーストラリアで果樹農家や飲食の仕事をしていました」と明治さん。
海外にいた2人が日本へ帰ってきたのは、新型コロナウイルスが世界的に流行し始めた時期でした。「オーストラリアにいたころで、国中がパニック状態だったことを覚えています。自分たちのような海外から来た労働者は、ビザが切れると自国に帰る選択肢しか残っていませんでした」と当時を振り返ります。そんな2人が日本での生活の場所に選んだのが宇川地区。
「自然の仕組みを活かして無農薬・無施肥で育てるのがうちのお米の特徴です。この育て方に適していると感じたのもこの場所を選んだ理由のひとつです。まだまだ大変なことも多いですが、地域の皆さんに助けてもらいながら、ゆくゆくは育てたお米や、それを使って妻が作るお菓子なんかを振る舞えるお店を開きたいと思っています」と語ってくれました。