- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府京丹後市
- 広報紙名 : 広報京丹後 2025年7月号(第256号)
京丹後市では毎年、国の特別天然記念物コウノトリの孵化(ふか)、巣立ちが確認されています。育雛(いくすう)が確認されている場所は、網野町1カ所(島津)、久美浜町2カ所(市場、永留)の人工巣塔(じんこうすとう)などで、累計49羽のヒナが巣立ちました。今年は、3カ所で7羽のヒナが孵化したことが確認され、地元の愛鳥家の方々、コウノトリの郷(さと)公園(兵庫)と文化財保存活用課の職員が見守ってきました。
5月19日には、島津地内の巣で順調に成長している2羽のヒナに、個体を識別するための足環(あしわ)の装着を行いました。また、ヒナの状態を記録するため、体重や体長、体温などの計測も併せて行いました。
作業を終え文化財保存活用課の糸井智哉主事は「大きなトラブルもなく、無事2羽のヒナに足環装着をすることができ安堵(あんど)しています。島津地内では、8年連続同じ親鳥のペアでヒナが誕生しています。これは、1年を通して十分に餌があり、コウノトリがヒナを育てるのに適した環境があるためと考えています。コウノトリが、こうした京丹後市の豊かな自然環境を気に入り、島津に定着していることは、大変喜ばしいことだと感じています」と振り返りました。