- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府木津川市
- 広報紙名 : 【京都府木津川市】広報きづがわ 2026年1月号
■インフルエンザにご注意
飯田医院 飯田泰子医師
インフルエンザは毎年1月~2月に流行る代表的なウイルス感染症です。今シーズンは例年より早く流行期に入り、昨年10月には学級閉鎖がありました。
インフルエンザの症状は咳、鼻水、咽頭痛などの上気道症状に加えて、高熱、全身倦怠感、関節痛、筋肉痛などの全身症状があります。近年ウイルス抗原の迅速検査が発達し、軽症の人も多く診るようになりました。その一方で重症化し、肺炎やインフルエンザ脳症などの重い合併症で命を落とす事もあります。高熱が続く、咳がひどくなる、呼吸困難がある場合は肺炎の可能性があります。異常な行動や言動、けいれん、嘔吐、意識障害などがある場合はインフルエンザ脳症の可能性があります。早めに医療機関を受診してください。
感染経路は咳、くしゃみなどによる飛沫感染、ウイルスのついた手で口や鼻に触れることで感染する接触感染、空気中にウイルスを含んだ微粒子が漂い、それを吸って感染するエアロゾル感染が知られています。予防にはこれらの感染ルートを理解して気をつけてください。マスク着用、正しい手洗い、換気などです。また、室内の温度や湿度の管理も予防につながります。免疫力を落とさないよう十分な睡眠とバランスの良い食事、そして適度な運動に心がけてください。
もう一つの予防法にワクチン接種があります。ワクチンの効果については年齢にもよりますが発症を約50~60%減少させる、重症化を防ぎ、高齢者の死亡リスクを80%減少させるという報告があります。A型とB型各2種類の4価の不活化ワクチンが使われています。2年前に鼻から噴霧するタイプの生ワクチンが国内でも承認されました。2歳~18歳が対象でシーズンごとに1回接種です。注射の痛みはありませんが、生ワクチンのため妊婦や免疫不全の人は接種できません。また、周囲の人がワクチンに含まれる弱毒ウイルスに感染する可能性があるので注意が必要です。
インフルエンザの治療には抗インフルエンザ薬があります。早期に使用すれば経過を少し短縮することが期待できます。種類も増えており、それぞれの特徴もありますので医療機関でご相談ください。
