くらし 今月のキラッと木津川人 第143回

■「溢れるお茶への愛届け!お茶の魅力!」
京都府立木津高等学校3年生 黒﨑咲(くろさきしょう)さん 竹内温郎(たけうちあつろう)さん 山田遥(やまだはるか)さん
高校生を対象にした社会や地域の問題解決・提案型の全国大会である「第30回全国高等学校デザイン選手権大会(デザセン)」で633チームのうち見事全国1位に選ばれた木津高等学校。
提案した「Chaubt(!チャウト)」は、「茶」とトランプの「ダウト」を掛け合わせたカードゲームで、システム園芸科園芸部のカードゲーム部門を専攻したメンバー全員で発案した。デザセンに向けてチームの中心となって探究を重ね、京都府で初の優勝という努力の成果をつかみとった3人に話を伺った。

▽―どのようなきっかけで、Chaubt!を作ったのですか?
急須が家にない家庭も増えている中、日本文化の1つであるお茶の面白さと奥深さを沢山の人に知ってもらうために、若者向けの新たなアプローチとして作りました。実際にゲームに出てきたお茶や、木津高校オリジナルのお茶を飲んでもらうなどのイベントもおこなっています。

▽製作する中で1番苦労したのは何ですか?
誰でも簡単に遊びながら学べるような、分かりやすいルールにするために、想定されるパターンを考え細かな流れを決めたり、見やすい説明動画を作ることに苦労しました。
また、正確な情報を伝えるため、お茶の特徴を学びに、実際に京都市内のお茶屋さんに何度も足を運びました。

▽デザセンで1位になった時の気持ちや、今後やってみたいことがあれば教えてください。
黒﨑さん:結果発表の時にずっと名前を呼ばれなくて落ち込んでいたので、呼ばれた瞬間は、本当に嬉しかったです。今後は、Chaubt!の商品化も目指していきたいと思っています。自身としては、さらにお茶を学べる学校に進学したいです。
竹内さん:この優勝は、チームのみんなや先生のおかげだと思っています。京都のお茶屋さんが好きで、よく通っているので、将来はお金を貯めて、気軽に入れるお茶の専門店を開業したいです。
山田さん:メンバーがそれぞれの役割を全うする中、みんなの頑張りを1番傍で見てきたので、努力が報われたことが嬉しかったです。今後も消費者として大好きなお茶を楽しみ、家族と共有したいです。